断腸亭料理日記2005

神田鍛冶町・中華料理・味坊

5月10日(火)夜

19:00過ぎ、お茶の水で仕事終了。

神田まで移動し、神田駅そば、山手線高架下、中華料理の、味坊。
ここは、鍛冶町。

早口言葉の、神田鍛冶町、角(カド)の乾物屋の勘兵衛さんが・・・
の、鍛冶町である。(って、誰も、知りませんね・・・。)

久々に、昔の地図を。


おわかりになるであろうか、鍛冶町は中央通り沿いの町であった。
先日、上野から、中央通りを自転車で走った
中央を斜めに走っているのが、中央通り。上が、日本橋方向である。
(線路が書き込まれていない地図では、今一つ実感がわかない
かも知れぬが、現代と、ほとんど道の配置は変わっていない。
東京の都市計画は、江戸幕府によってなされて以来
なにも変わっていないのである。)

現代

ともあれ、味坊。
中国東北部の料理、と、いうことで来てみた。
ちょっと、場所はわかりずらいかも知れない。
神田駅から、山手線の外側を高架沿いに北へ行った、高架下。
ちっちゃな店である。

1Fは奥に調理場があり、テーブルは3つほど。
調理されているのは小父さん二人。
黒龍江省の出身であるそうだ。

狭い店内に、みな常連とみられる、サラリーマン。
それも、比較的、年配の方も多いように見える。
なにか、とても、あたたかい雰囲気である。

瓶ビールと、黒板に書かれた、砂肝とネギと、噂の(?)水餃子。

水餃子は、筆者、自作もするほどの、好物でもある。

元々は、随分前であるが、北京へ旅行した際に食べたものがうまく、
再現するところから始まっている。

黒龍江省は、中国東北部で、いわゆる、旧満州である。
中国も、北の方では、水餃子は、主食ともいってよいほど
よく食べられれている、メニューであるそうだ。
日本では、餃子といえば、焼餃子である。
これは、中国では、水餃子が食べ残した場合など、翌日に、
焼いて食べたのが、もともと、であるようだ。

砂肝とねぎ、は、冷製で、油で和えられたもの。
さっぱりとして、うまい。

さて、お目当ての水餃子。
本当は、黒酢であろうが、テーブルには、日本式に、普通の酢と
しょうゆ、ラー油が置かれているので、このまま使う。
(まさか、ないわけはあるまい。言えば、多分、出してもらえると、思われるが、
そこまで、我がままをいうほどでもなかろう。)

皮が、薄い。
これも日本式にしているのであろうか。かも知れぬ。
(厚い皮の方が、不恰好であるが、食べ応えがあってよい。)

食べてみる。

お、お、お、お。
なるほど、羊である。

これは初めて。

羊は、好き嫌いがあるが、筆者は、大丈夫である。
これは、妻が北海道人であることによる。
北海道人は、幼少の頃より、ジンギスカンとして羊を食し、
時として、無性に、羊が食いたくなることがあるようである。
つまり、妻に、慣れさせられた、と、いうことである。

羊のくさみはあるが、とても、ジューシー。

ばかうま、である。


(地図は、上です。)

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