断腸亭料理日記2004

神楽坂・立ち喰そば・梅田

12月14日(火)昼
ここも、行きたかった店。

存在は、知っていた。

神楽坂下に近い、神楽小路の、カレー屋、めとろ
は先週も行っている。

本当は、この日、めとろ、と、梅田をハシゴしようと、思っていたのであるが
カツカレーを食べた後に、もう一杯そばを食うというのは、
さすがに無理であった。
最初から、梅田に行けばよかったのであるが、
この日は、どうしても、カツカレーが食いたかったのである。

そんな日もある。
時折無性に食いたくなる、カツカレー。

さて、神楽小路よりは、だいぶ坂を上がった同じく、飯田橋側への路地。
角に、サークルKのある、路地である。

店構えは、立ち喰い、といった、雰囲気ではない。
界隈にある、小料理屋、といった趣である。

店先に張り紙されている。「自家製麺」。

そうなのである。
ここ、自ら製麺をしている、立ち喰いそば店なのである。

暖簾をくぐり、格子(こうし)を開けると右側が厨房とカウンター。
カウンターは反対の壁側にもある。

正確には、立ち喰いではなく、椅子がある。
しかし、業態としては、千束・ねぎどん
同様、路麺、に分類できるであろう。
(明確な定義などもちろんない。定義を考えていくと、長くなるので、
また別に考えたい。)

おばさん一人と、おじさん一人。

お客は、サラリーマン2〜3人。

食券の自販機があるが、おじさんが「こちらでうかがいます」という。
鍋焼きを含めた、うどんもあり、ちょっと、悩んでしまう。

おばさんが、「とりあえず、お座りください」。
壁側のカウンターに座り、考える。

まずは、ノーマルに、天ぷら二品くらいを、
そばに入れてもらうことにしよう。

かき揚と、えび天。

昼時であり、常に茹でているのか、比較的早く出てきた。

もはや、ここまでくると、立ち喰いを、完全に超えている。
細切りの、きれいな麺。

柚子の香りが、ほんのりとする。
錯覚かも知れぬが、なんとなく、えび天から、
香りがしているように思える。
天ぷらに、香りをつけるということが、あるのであろうか?
なにかのハズミで、ついてしまったのか、、。

いずれにしても、うまい。

かき揚の、たまねぎがうまい。

つゆは、関東風であるが、充分に飲み干せる。

勘定を払う時に、おばさんと、おじさんをよく見ると、
おじさんの方は、ずいぶん若い。
母子であろうか。

この値段(通常の路麺の値段である。)で、自家製麺。
驚異である。

地図


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