断腸亭料理日記2004

瓜もみと米なすの田楽

6月15日(火)夕食
さて、さて、今日もけっこう暑かった。

今日はなにを喰おう。

瓜もみである。
瓜もみも、筆者には、池波レシピである。

何巻であるか忘れたが、鬼平に、出てくる。
夜、鬼平の奥方、久栄に出された、好物の瓜もみを
泣きながら喰う、筆頭与力・佐嶋、というような
シーンがあったと思う。

もちろん、池波先生自身の好物でもあった。
そして、まさに、この季節のもの。

そして、米なすの田楽。
筆者は、豆腐の田楽はイマイチであるが、
茄子と味噌の組み合わせは嫌いではない。

スーパーに寄って、白瓜と米なすを調達。

田楽であれば、味噌のみであるが、筆者は肉味噌にする。
鶏挽肉も。

また、以前書いた、
宇和島のじゃこ天があったので
これも購入。おろし用の大根も買う。

帰宅。

瓜を縦に半分に切る。中の種の部分をスプーンでこそげ取る。
2〜3mmの比較的薄めに切り、
ボールに入れ、塩を振ってよく揉み込み、水分を出す。

肉味噌を作る。

鍋に鶏挽肉を炒め、酒少量加える。
赤味噌(八丁味噌)、白味噌(西京味噌)を2:3程度の
割合で加え、ごく弱火でよく混ぜ込み、合わせる。
味見。白味噌だけでは甘みが足りなかった。
砂糖を少し加える。

大根をおろす。

米なすを、木口切り、というのか、
厚さ1.5cm〜2cm程度に切り、(皮はそのまま)
フライパンに、胡麻油をしき、弱火で焼く。

なすは、油をよく吸うので、ひっくり返しながら
途中何回か油を少しずつ足す。
(くどくなるので、後は、サラダ油。)

火が通ったかどうか、わかりずらい。
感である。

同時進行で、じゃこ天をオーブントースターで焼く。

念のため、なすは、仕上げに、
レンジを軽くかける。

なすに肉味噌をのせ、完成。

瓜もみ。

出ていた水を捨て、さらに、塩を少し足し、揉み、
ペーパータオルで、包み、両手で握りながら絞る。
絞り過ぎるのも、考え物であろうが、
そこそこ、水を出した方が、うまいであろう。
(同じく、池波先生が好きな、瓜のかみなり干という、
干したものもあるくらいである。)

白ごまを振って完成。

食べる。

なすは、十分火が通っていた。
柔らかい。
少し、油が多かったかも知れないが
まあまあである。

瓜もみは、やはり、水を出してよかった。
うまい。
(泣きながら食べるほどではないが、、。)

じゃこ天はちょい、甘いような気がした。
(ものによって、違うのであろうか。
宇和島の方、甘くないじゃこ天の方ががいいですよ〜!)

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