断腸亭料理日記2004

ラーメン・四谷三丁目・まるいち

23日(火)昼食
13時から京橋の得意先でプレゼンテーションのため、
出かけながら昼飯である。
12時、市谷のオフィスを出て、タクシーで四谷三丁目まで。

四谷三丁目交叉点から新宿通りを四谷方向へ
荒木町側へ2本目の路地。杉大門通を曲がってすぐ左側。

10人も入れない、カウンターだけの小さな店。

五十格好(?)の夫婦らしき二人だけでやっている店。

入ると、既に、満席。さらに一人が立って待っている。
寒いので戸を閉めて立って待つ。

5分ほどで空き、座る。

メニューはラーメン、チャーシューめん、ワンタン麺。
昼は、茶飯とおしんこの付いたセットもあるが
私は、わんたん麺に決めている。

スープはしょうゆ味。しょうゆの味が濃い目。熱い。
とんこつベースとはいうが、にごりや、脂は少ない。
背脂系でもない。さっぱりしている。
なにか独特のうまみと香りがある。
具は、海苔、チャーシュー、青菜がのっている。
この青菜は、小松菜だと思われる。
少し変わっている。

昼は、かなり忙しい。
しかし、夫婦二人、怒鳴りあうわけでもなく、
なにか、いつ行っても、とてもあたたかい印象である。

場所柄なのであろうか。

四谷三丁目の北東のこの一角の奥は、荒木町と呼ばれ
昔は花街として栄え、今でも、なかなかに、雰囲気のある飲み屋が多い。

この夫婦にはどんな歴史があるのだろうか、などと、つまらぬことを、考えてしまう。

私の思い込みかも知れないが、なにか、この店には、古きよき東京、
もっと言えば、江戸のあたたかさあるような気がするのである。

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