断腸亭料理日記

番外編 年末年始特別企画 その3

   99年元旦
 
   明けましておめでとうございます。
   相変わらずご贔屓に。

   年越しそば
   年越しそばは神田まつや。
   予約をし、大晦日の午後、店まで買いに行く。
   夜中、食べる。やはりざる。

   ここの持ち帰り用のそばは生。
   缶入りのつゆ、ねぎ付き。3人前から。
   そば味噌なども買える。予約は早めに。

   せっかくのうまいそばをだいなしにしないために。

   茹で方に特別なコツはない。パスタなども同様だが
   とにかくマメに取り上げ、噛んで茹で具合を見ること。
   それから、茹で上がったらそば湯をとっておくことを忘れない。
   案外これはよく忘れる。捨ててしまっては取り返しがつかない。

   毎年のことだが、酔っ払ったあと、風呂に入り夜中に食べる
   年越しそばは格別。それから着物を着て初詣に。

   雑煮
   私の家の雑煮は鶏がらだし、しょうゆ味。
   (今年の鶏がらは名古屋で買ってきた。 名古屋では雑煮用ではなく、普通のスー
   パーで 常時、鶏がらを売っている。 名古屋人はえびに劣らず鶏も好き。)
   餅は当然角餅、焼いて煮込まない。

   具は里芋、鶏肉、小松菜、三つ葉
   これらも味が染みるほど煮込まない。
   つゆも濁る。
   温まるほど。しかし、ぬるいのは禁物。

   それぞれの具材は程々の量。
   具沢山のけんちん汁にはしない。

   この件は北海道出身の妻との闘いでもあった。
   作り方を説明しても同じ物が出来上がらない。
   北海道人はもともとが東北出身者が多く、
   妻もそれにあたる。
   材料は説明した通りなのだが、出来上がりは
   似ても似つかぬ煮込んだ具沢山のけんちん汁。

   自分で作って見せる。
   一度、見せればわかる。

   餅を焼く。
   ここ数年は火鉢があるため、餅はこの炭火で焼く。
   いいもんだ。
   小さいころは石油ストーブがあり、親父が
   楽しそうに焼いていた。(親父の好物であった。)

   近年は温風ヒーターもしくはエアコンにな っているため
   オーブントースターなどで焼く以外にはなくなっていた。

   朝、起き抜けに火をおこさなくてはならないのは少し荷だが
   まあ、仕方ない。

   雑煮はそれほどうまいものだとは思っていなかった。
   しかし、今は欠く事のできないものになっている。

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