断腸亭料理日記2025

断腸亭イタリアへ行く その32 帰国

4761号

引き続き、イタリア、ミラノからのANA羽田行き。

最初の機内食。
和食を選んだ。

 

前菜、小鉢、炊き合わせときて、主菜

鮭照り煮、ご飯、味噌汁、香の物。

鮭に添えられているのは、右、ちょっと隠れているが
丸いつくね、にんじん、椎茸、ちょっと黄色っぽいのは
パプリカ、それから絹さや。

香の物ががちょっとおもしろい。
セロリと、丸いのは小粒のぶどう。浅漬けのような感じ。

久しぶりの白いご飯と味噌汁。

もちろん、久しぶりの白いご飯はうまいのだが、
是非とも、これがなければ、いけないかといえば、
私の場合そうでもないよう。
まあ、日本にいる場合は、ほぼ毎日、コンビニのおにぎりを
食べていたりするので、欠かせない食い物ではあるのだが。
ただ、書いている通り、イタリアの食い物は、どれといわず、
うまい。これで、十分満足であった。

デザートはヨーグルト、チーズ、フルーツ。
これは撮り忘れ。

さて。
このANAのミラノ羽田線。
ちょっと飛行ルートがおもしろかった。

黒海、カスピ海を通り、ウズベキスタン、中国のウイグル、
モンゴル南、中国東北部、(北朝鮮には入らず)日本海という、
ルートなのである。

くる時はエールフランスの羽田、パリ経由でフィレンツェで
あったが、羽田パリは、北極海経由であった。
このANAのミラノ羽田線の往路、というのか、羽田発ミラノ
行きがどこを通るのかが気になるが、往復で大幅に違うルートは
あまりなさそうだが。
だが、ANAがこのルートを通るのは、なぜであろうか。
ロシア上空は通れないのは、わかるが。
ちょっと調べると、ANAも羽田ミラノ線は北極海ルートを
通るANA最長ルートというニュースが出ていた。
気象条件など日によるのか。
ただやはり、中央アジアルートの方が短いのかもしれぬ。

さて、ANAのビジネスクラスはWi-Fiが無料。(エールフランスは
同じビジネスでも有料であった。)
映画も、もちろん邦画がたくさん。邦画は「室井慎次」前編。
これ、なかなかおもしろかった。
洋画は、アカデミー賞を取るか、といわれた結局逃したようだが、
「教皇選挙(コンクラーベ/Conclave)」。感想は、そこそこ。

ANAのビジネスクラスの席は、フルフラット。
これ、やはりくつろげた。

朝食。

オムレツ、ベーコン、リヨネーズポテト、パン、フルーツ。
まあ、ノーマル。

全体を通して、ANAミラノ線、満足度は上々であった。

と、いうことで、午前中羽田到着。

無事帰宅、以上ここまで。

どのくらいの方にお付き合いいただけたのか、わからぬが、
読んでいただいた方は、どのように感じられたであろうか。
ともかくも、読んでいただいた方にまず感謝申し上げる。

私のイタリア旅行、10日間だが、30回を越えて、1か月以上
かかってしまった。思い出し、調べながら書いていたので、
この内容になったわけであるが。

もちろん、私はその場にいる時にはほぼほぼ知識のない状態なので
理解も浅いのだが、やはり、この日記のテーマである食い物は
もちろん、歴史だったり、書いている通り、私はカトリック信者の
端くれなので、教会のことだったりは、不勉強で知識も少ないので
ある程度は知っておくべきであろうと考えたわけではある。

調べて、ある程度理解ができると、その場所その場所の意味が
わかり、見たものが変わってくる。まあ、自分の興味の範囲でだが。
まったく、知識のないまま、経験だけするとことも、まあ、
意味がないとは言わぬが、やはり、ある程度背景情報まで
知るのとは大きな違いであることは、ここまで書いて
実感している。見ただけ、食べただけでは完全な勘違いも
多かった。

フィエンツェ、パレルモ、ミラノと三か所。
それぞれ違って、おもしろかった。
そして、改めて、イタリアという国、ユニークであると実感した。

どの街も、中世以前、それこそ古代からのきちんとした歴史がある
のだが、街の内容はまったく違っているということ。
つまり、歴史がそれぞれまったく違う。

イタリアという国は、一個の近代国家で、G7のメンバーで、
国はイタリアのそれぞれの街を代表している。ただ、それぞれの
街々は、まったくとは言わぬが、かなり違うということ。

もちろん、我が国日本だって、アメリカだって、イギリスだって、
フランスだって、ドイツだって、そりゃぁ、皆、地域性はある。
地方毎に、気候も違えば、訛だってあろう。
ただ、イタリアは特別であろう。
街々の違いの質が、違う。
例えば、アメリカの西海外と東海岸では、多少の雰囲気は違う。
東の方がきちんとしていて、西はゆるい?。
そんな範囲では、イタリアの街々は語れぬほど違っている。

ある程度、イタリアの街がそれぞれ違うということは、知られている
ので、予備知識としてあった。
今回、思っていた以上に違っていることに驚いた。
で、それらは、皆、それぞれの経験してきた歴史に基づいている。

では、逆に、共通するものはなんであろうかと、考えてみた。
極端な言い方をすれば、教会、カトリックの信仰。これだけは
ほぼどこの街でも共通している。他にあろうか?。
どこの街にもその街を代表する、大きな教会、ドゥオーモが
必ずある。どこももれなく。
これは、イタリアの街々すべてに共通するアイデンティティー
であろう。教会、カトリックの信仰を抜きにして、イタリアを
語ることは不可能であろう。

ただ、カトリックはイタリアに限らず、フランス、スペイン、
ポルトガル、などなど、それこそ南米も入れてもよいか、の
ラテンの国々は、同じ、なのかもしれぬ。(街に皆、一つ以上の
大きな教会があろう、か。)
ただ、他の国は行ったこともないので、細かく比較できるほどの
知識はなく、なにかを語ることはできないのだが。

食い物は、どうであろうか。

これも散々、書いてきたように、フィレンツェ、パレルモ、
ミラノで違っていた。
トマトがあって、オリーブオイルがあって、パスタがあるのは
同じではないか、と思ってきたが、そんなものではないことは
今まで書いてきて、伝わったろうか。


つづく

明日、まとめを書いてみよう。果たしてちゃんとまとまるか
わからぬが。

 

つづく

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメール、ダイレクトメッセージはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、バックグラウンドなど簡単な自己紹助を
お願いいたしております。なき場合のコメントはできません。

 

 

 

断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |

2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |

2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |

2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |

2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017 1月 |

2017 2月 | 2017 3月 | 2017 4月 | 2017 5月 | 2017 6月 | 2017 7月 | 2017 8月 | 2017 9月 |

2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |

2018 5月 | 2018 6月| 2018 7月| 2018 8月| 2018 9月| 2018 10月| 2018 11月| 2018 12月|

2019 1月| 2019 2月| 2019 3月 | 2019 4月| 2019 5月 | 2019 6月 | 2019 7月| 2019 8月

2019 9月 | 2019 10月 | 2019 11月 | 2019 12月 | 2020 1月 | 2020 2月 | 2020 3月 |

2020 4月 | 2020 5月 | 2020 6月 | 2020 7月 | 2020 8月 | 2020 9月 | 2020 10月 | 2020 11月 |

2020 12月 | 2021 1月 | 2021 2月 | 2021 3月 | 2021 4月 | 2021 5月 | 2021 6月 | 2021 7月

2021 8月 | 2021 9月 | 2021 10月 | 2021 11月 | 2021 12月 | 2022 1月 | 2022 2月 | 2022 3月 |

2022 4月 | 2022 5月 | 2022 6月 | 2022 7月 | 2022 8月 | 2022 9月 | 2022 10月 |

2022 11月 | 2022 12月 | 2023 1月 | 2023 2月 | 2023 3月 | 2023 4月 | 2023 5月 |

2023 6月 | 2023 7月 | 2023 8月 | 2023 9月 | 2023 10月 | 2023 11月 | 2023 12月 |

2024 1月 | 2024 2月 | 2024 3月 | 2024 4月 | 2024 5月 | 2024 6月 | 2024 7月 | 2024 8月 |

2024 9月 | 2024 10月 | 2024 11月 | 2024 12月 | 2025 1月 | 2025 2月 |

BACK | NEXT

(C)DANCHOUTEI 2024