断腸亭料理日記2024

鮨・浅草まぐろ人・新仲見世通り店(本店)

4660号

10月15日(火)第一食

さて。
鮨が食いたい。

お世話になっている[弁天山美家古寿司]は予約が取れない。
秋に入り、外国人も日本人も観光客がさらに増えている
のかもしれぬ。

と、いうことで、毎度お馴染み[浅草まぐろ人]。

14時を目掛けて出かけてみる。

今日、晴れた。
また、最高気温26.6℃(12時49分)、夏日。
もう2か月ずれているか。

雷門付近、人出はやはりかなり多い。
[まぐろ人]立ち喰い。

あれ?。
店前に列までできている。

しかたない、本店だ。
新仲も人、人。

マックの前。ん!、列はなし。本店はいけそう。

カウンターにあき席は多数。

2人いるうち、奥の板さんの前に、掛ける。

ただ、お客はやはり半分以上が外人のよう。
まあ、店のことを考えれば、むろんよいこと。
注文を聞いていると、やはりセットが
多いようで、客単価は安めかもしれぬが。

ビール。

時分時(じぶんどき)をすぎたせいか、板さんは
一人減って、目の前の板さんの、てんてこ舞いが始まった。

タイミングをみて、頼む。

いつも通り、すみいか、鯛、平目。

すみいかは、やはり大きなのであろう。
平目も鯛もいつも通り、安定して、うまい。

そして、やはりいつも通り、しまあじ、かんぱち。
もう一つは、光物だ。やはり、秋刀魚があるので、
秋刀魚にしよう。

右がしまあじ、中がかんぱち。

ほんとに、この二つは同じものを違うものとして、
出されてもまったくわからなかろう。
まあ、うまいので、よいか。

秋刀魚は今年、それも今、獲れている。
だが、ニュースでやっていたが、もうじき終わる、とも。
まあ、20年30年前の脂たっぷりとは、同じ魚
とは思えぬもの。焼いたものも食べていないし、
あまり名残惜しくはない、か。

次は、光物の本丸。

右から、〆鯖、鰺、鰯。

あれ?これ〆鯖?、というくらい生っぽい見た目。
まあ、食べると、〆てはいるよう。
新しい試み?。こういう〆鯖もあるのか。
まさかミスではなかろう。鮮度がよければよいのか。
味はよし。なるほど。

鰺も鰯も上々。

ここまでで、ビールは終えて、お茶と味噌汁をもらう。

味噌汁は、浅利ではなく、ねぎま汁があったので
もらった。

ねぎま、というのは、ねぎとまぐろのこと。

ねぎまというのは、落語「ねぎまの殿様」というのが
あるが、元来はしょうゆ味の鍋であった。

ここは、まぐろの店なので、まぐろがよい。
脂もあり、うまい。

次は、光物の残りの小肌と、鮑(あわび)。

小肌は半身、鮑は生。

ちゃんとした、小肌。

少し前まで、蒸し鮑であったが、あったので、
生をもらってみた。
考えてみたら、生をしばらく食べていなかった。
全国的に、鮨やで、鮑といえば、生であろう。
蒸し鮑は江戸前仕事。久しぶりに食べると、生は、
滋味深い蒸しとまったく違う香りとコリコリ。
これもまた、うまい。

そして、今日、珍しものがあった。

中、くじら。右、ふぐ、左、中とろ。

くじらのにぎり、というのは、初めてではなかろうか。
牛肉などは最早普通なので、これもあり、なのであろう。

問題は、柔らかさ。にぎりの場合、噛み切れないと
食べにくい。くじらといえば、子供の頃給食で、とても
噛み切れない竜田揚げを喰わされたのを思い出す。

しかし、これ、かなり柔らか。うまい。
今も、我が国では今も近い海で商業捕鯨をしている。
このうまさであれば、改めて見直してもよいかもしれぬ。

ふぐはコリコリ。

中とろは、ここでは絶対の信頼を与えてよろしかろう。
安定して、うまい。

そして、最後は、いつものこれ。

鉄火巻、細巻。

これも生、で、あろう。うまい。

ここまで。腹一杯。

勘定は4500円ほど。

ご馳走様でした。

 

鮨・浅草まぐろ人

台東区浅草1-1-11
03-5828-5838

 

 

 

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