断腸亭料理日記2024

鳥越祭2024 その2

4581号

引き続き、鳥越祭、1日目、土曜日。

夜祭りといって、夕方から、夜にかけて町内神輿が出る。
17時から、担ぎ始め。

なにをするのかというと、北部八ヶ町が集まって、一緒に
町会神輿を担ぐ連合渡御ということをする。
広い鳥越神社の氏子町内の内で、私の住む七軒町は、
北部八ヶ町の中に入っている。具体的には、春日通りよりも
北の八町、七軒、永住、三筋北、阿部川、菊屋橋、南松山、
北松山、永久。

神輿の集合場所や担ぐコースは毎年違っている。
17時に出発、18時までに、南松山町集合。
集まって、各町の役員さんなどが輪になって手締めをし、
18時15分に再度出発。一列になって担ぐ。19時半、阿部川町で解散。

後、それぞれ三々五々、自町まで戻り、20時台に終了。

この時刻になるので、各御輿には提灯が取り付けられるように
なっており、ろうそくの火が入る。
きれいなのだが、担いでいる皆さんはやはり長時間に渡るので
たいへんである。

最初は、白鴎高生中心。

なかなか慣れないので、担ぐというよりは、運搬
している感じ。
神輿というのは、細かい一定のリズムを刻んで身体を
上下させ、すり足で徐々に前進するのだが、歩いてしまうと
運搬しているようになる。(まあ、私は見ているだけだが。)

これは菊屋橋のものだが、もう提灯が取り付けられている。

お囃子の屋台。

なにか今年から七軒町にも登場。
お囃子はどこの町会でもあるのかというとそうでもない。
どこかのお囃子の会のご協力が得られたのか。


6月9日(日)

さて、翌、日曜日、よい天気。

いつも、この6月の第二週末が鳥越祭として定着している。
多くは、梅雨に入っているのでかなりの確率で降られ、寒い
ことも多いのだが、今年は、よかった。

ちなみに、東京下町の祭には、例えば神田祭など、本祭と
陰祭と年によって今も違っているところもある。例えば、
本祭は本社神輿が出るが陰祭は出ない、といった違い。
以前は、大規模に祭を催すには金銭的な負担も大きいので
こうした違いを設けていたともいう。
鳥越も、昔は本・陰の違いがあったようだが、今は区別はない。
(昔、天下祭と呼ばれた神田、山王は、氏子町が都心部でかつ、
広大。やはり毎年大祭、本祭はやれなかろう。)

そんなことで、今日は、いよいよ神社の宮神輿、
本社神輿の氏子町内渡御。

神社から出す「宮出」が朝の7時。
そこから、一日かけて、全町をまわる。
神社に戻る「宮入」は、21時頃。

私達の七軒町は11時、永住から受け取り、
小島二(丁目)東に渡す。

神輿を担ぐには、昨日の町神輿も同様だが、町の揃いの
半纏を着ていなければいけない。これがルール。

鳥越祭以外の東京下町の神輿の出る祭は基本同じであろう。
もちろん、氏子である住民、町会員だけでは足りないので
応援を頼む。世の中には、神輿好きの人々が集まって
色々なところに担ぎに行く神輿サークルというのがある。
各町、それぞれ長年付き合いのあるこうした会と連携し
担ぎ手を確保しなければならない。
ただ、それでも誰でもウェルカム状態にすると、妙な
人々も集まってきてしまう。それで、町会半纏着用を
義務付け、一定の歯止めにしているよう。

鳥越の本社神輿というのは、昔から千貫神輿などと
呼ばれ、巨大なのが自慢。
昨日の町会神輿と比べるとまるで違う。

左衛門橋通りを渡って東から神輿の行列がくる。

ちょっとわかりずらいが、これは、天狗様(猿田彦)。
一本歯の下駄を器用に履いている。
それ以外にも、若いお嬢さん達の手古舞(てこまい)。
などなど。

そして、巨大な本社神輿がゆっさゆっさとやってくる。

これが七軒町側の受け渡し場所。

道路に砂が盛られている。神事をここで行う。
待ち構えているのは、鳶頭の皆さん。
右側の方、おそらく役付き。袖が赤い線で役半纏
(やくばんてん)、なのであろう。

左衛門橋通りを渡る。

紺の半纏、永住町、到着。

永住は後ろへ下がる。

これが神事。白い法被は神社の人。(なので、法被でよいか。)

かわって、七軒町の担ぎ手が前から。

棒について、拍子木を持った代表が位置に付く。
手締め、拍子木、カン、カンと二回打って、

担ぎ始め。

細い通りに人がびっしり、ギュウギュウ。

曲がって、

曲がって、直進、新御徒町駅前で、春日通りを渡る。

担ぎ終わり。

七軒町、ここまで。
手締めで終了。
春日通りを渡って、町へ帰る。

喧嘩など、特段のトラブルもなかったよう。
天気にも恵まれ、よいお祭りになったか。

 

 

 

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