断腸亭料理日記

新橋・居酒屋タント

2月4日(水) 夜
引続き東京。
友人Yと新橋で呑むことに。

彼などと何度か行っている店。
汐留側、銀座寄り、地下。

テーブル4〜5卓、奥に座敷も数席あり、見た目より広い。

ここはどこで手に入れるのか
ちょっと素材にこだわった変わったものを出す。
以前に、夏来た時には季節でもあり、
生でかじれる甘いとうもろこしを食べさせてもらった。

酒も、日本酒、ワインとうまいものを揃えている。

今日のお勧め。

新筍(たけのこ)のホイル焼
新物の10cmほどのまだ小さな若い筍を皮のままホイル焼にしたもの。
こうした、素材のみの味を楽しむ料理は、文字通り素材次第。

ホイル焼と言っても焦げ目がつくほど焼いてはいない。
皮を剥き、中の3cmほどの筍を塩のみで食べる。
とうもろこしのような甘い香り。
筍自体も非常にみずみずしい。

食べたことはないが、地上に顔を出す前の筍を掘ってすぐに刺身で食う、
というのは聞いたことがある。
新鮮でなくてはまったくできない食べ方。

そこまではいかないがこのホイル焼も普通のものであれば
硬さ、エグミなどでとてもできる食べ方ではない。

やはり地上に出る前のもので、なおかつ新鮮でなくては
到底この甘み、みずみずしさ、柔らかさは得られない。

季節を先取りした春の香りである。
 
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