断腸亭料理日記

秋刀魚押し寿司

9月25日(土)その2
昨日掲載の、ラフティーなどと同時進行である。
(なにか、今週は、狂ったように、ものを作っている。)

秋刀魚は先日、塩焼きで食べたところであるが、
ふと、押し寿司を、思い出した。
数年前に、仕事で和歌山の那智勝浦へ行ったおり、
(これは、まだ、名古屋へ転勤する前である。)
駅弁として食べたものである。
あまり知られていないが、これが実に、うまかった。

秋刀魚は、北海道、三陸、銚子、から黒潮に乗って、熊野灘まで南下してくる。

例の、「秋刀魚の歌」の佐藤春男も紀州の出身であったという。

南下する間に、脂が落ちて、押し寿司にするにはちょうどよくなる、という。

一汐さんま、という、塩をしたものが、安くあり、
どうせ、〆るのである。これでもよかろう、と購入。

作る
鯖押し寿司の反省もある、今回は、充分に〆ることにする。

一汐さんま2本、は三枚におろし、再度、塩をし、
ラップをかけずに冷蔵庫に入れ、2時間。

常温でもよいのだが、冷蔵庫では、より水分が抜ける。

軽く洗い、よく水分を拭き取る。
(もう一度30分程度冷蔵庫にいれてもいい。
ほとんど、一夜干しの開き状態である。
本場の作り方を見ると「塩をして1昼夜」とある。)

甘酢に漬ける。味は濃く。
3時間ほど。(ちょっと、長過ぎたか、皮が溶けかかってしまった。)

酢飯。
今回はじっくり、蒸らし、これも、濃い目の味付けに。
エアコンの前に置き、充分に、水分を飛ばし、冷やす。

まあまあの酢飯ができあがった。

今日は、押し寿司の型を事前に水に漬け、ラップを敷かずに
直接酢飯を入れてみる。

秋刀魚は2本あるので、中にも入れ、2段にする。
重しをして、2時間。

PM11:30「チューボーですよ」を見ながら、2切れほど切って
味見

おろししょうがを添えてみる。
まだ、脂も多く、若干、生ぐさく、水分ももっと飛んでいいが、
けっこう、いい味である。

明日になれば、もっとよいだろう。

※平均点  2.595      合計 37人

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