断腸亭料理日記

浅草 来集軒

4月15日()
桜も終わり、ちょっと肌寒い雨である。

マンションを買い換え、元浅草へ引越すことになった。

と、言っても、実際は、来年の話である。
新築のため、建設完了が、来年の2月末、ということなのである。

今日は、その、内覧会、というのか、設計変更などを、決める。

まだ、建物の、影も形もないが、
花火の都合で、なんとしても、南東側は譲れなかったが、妻に押し切られ、南西側。
その代わり、8階である。

16:00、帰り。
寒いこともあり、ラーメンでも食べよう。

「iモード版 とらさん」で検索。
(便利な世の中になったものである。)

合羽橋を抜け、西浅草2丁目、まで歩く。
国際通りを挟んで、ROXと反対側の路地を入ったところあった。

来集軒

あまり、きれいな店とは言えず、
初めての店でもあり、ちょっと、ためらう。

さほど、広くもない店、半端な時間であるが、
客は何人か入っている。

とりあえず、入ってみる。

ガラガラ声のおばさんが二人。
壁のメニューを見ると、
「わんたんめん」。

「わたんめん」には何か、惹かれるものを感じた。
なんの、情報もなく、頼むのは、カン以外ない。

ほどなく、運ばれる。

思った通り、
色の濃い、しょうゆに、薄く柔らかそうな、
わんたんが載っている。

スープを飲む。
熱く、しょうゆが、濃い。下町の支那そば。
麺、硬め。

わんたん、ツルツル。
熱いため、はふはふ、言いながら食べる。

濃く、熱く、麺は、硬め。
「がんこ」の掟通りである。

さすがに、スープ全部は飲み干せなかったが、
まあまあ。

店を出るとき、調理場から顔を覗かせた、ご亭主。
白髪頭に、頑固そうな、ギョロっと、目が印象的であった。
 
 

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