断腸亭料理日記2006

※第二回落語会、25日と書いていましたが、26日(日)です。

合羽橋・太助寿司

11月7日(火)夜

さて、合羽橋・太助寿司である。

当日記ではお馴染み。
そして、いよいよ、今月26日に迫ってきた、
「第二回断腸亭落語会」の開催場所である。

もう既に、多数の方々にお申し込みをいただいている。
ありがたい限りである。

「断腸亭料理日記と落語がなぜ、一つなのか?
俺は、食い物に興味があるだけで、落語には趣味はない」
と、いう方もおられよう。
まあ、筆者の素人落語であり、たいしたものではないことは確かであるが、
そういう方にこそ、是非、来ていただけたら、聞いていただけたら、
と、思う次第である。

また、太助寿司に来たことのある方なら、是非。

ない方であれば、これを機会に是非、是非、お気軽に
お見えいただきたい。

断腸亭錠志などと、ふざけた名前を名乗り、
普段偉そうなことを書いているが、
どんな野郎か、ツラが見たい、という方も!

この日記で、普段疑問に思っているが、
(「内儀」は間違っているぞ!、とか)
忠告してやりたい(聞いてみたい)と、いう方。

まあ、とにかく、浅草観光ついでにでも、
是非、きてみていただければ、と思う。

メールにての申込み制で
断腸亭まで。

***************

と、いったようなわけで、合羽橋・太助寿司である。

今日は、20時前、少し遅い時間になってしまった。

カウンターに座る。

と、その、落語会、この太助寿司に直接申し込んでいた方も
いらっしゃったりしたようである。

持参した、何枚かのチラシを、女将さんに渡しておく。
当日の献立など、親方の構想など、聞く。
(これは、親方におまかせで、当日のお楽しみ、ということに
しておこう。きっと、びっくりさせてもらえることと思われる。)

さて、今日もまずは、つまみから。

前回にもあったが、平目にかわはぎのキモのせ。

平目は、内湾。(江戸前とはいわない東京湾。今、江戸前は
一応、定義されており、富津よりも先の場合は、内湾というようである。)

塩のみで、平目だけで食べてみると、
かなり歯ごたえがあり、あまい。
そこに、こってりとした、本かわはぎのキモ。
格別にうまい。

あおりいか。

赤貝、本みる。

そして、マグロ中トロ。
今日は、これが目玉かもしれない。

なんと、大間(おおま)と、壱岐の食べくらべ、で、ある。


どちらがどちらか、おわかりになるだろうか。

左が大間で、右が壱岐。

このところ、ここ、太助のマグロはずっと壱岐であったが、
秋になり、大間のものも、入れたのだという。

こうして並べてみると、壱岐の方が、見た目にも
きめが細かいのがわかるかもしれない。

親方もいっていたが(むろん好みであろうが)、
脂のインパクトを取るのであれば、大間。
繊細さ、あまみをとるのであれば、壱岐。

そんなことになろう。

しかしまあ、どちらにしても、これはかなりの贅沢である。

もう一つ、つまみ。

焼き牡蠣。

北海道釧路町昆布森、というところ。

昆布の産地なのであろうが、なかなか、ストレートな地名である。
その、昆布を下に敷いて、焼いて出てきた。

大きくはないが、うまみが凝縮しているよう。
この下に敷かれた昆布も食べてしまったが、これも香ばしく、うまい。

握りに入る前に、べったら漬け。


べったら漬けといえば、やはり、日本橋で毎年10月に開かれる、
べったら市を、思い出す。
べったら漬け自体は、関西にもあるようだが、
お節料理などにも入り、どうも筆者には、
東京の冬、年の暮れから、年始と切っても切れないもの。
そんなイメージがある。

わさびとゆずが、まぶされている。
かりっとした歯ごたえと、くどくないあまみがで、うまい。
(安いべったら漬けは、へんにあまかったりする。)

さて、握り。

まず、前回もあったが、蝦蛄。
三河湾。
「かにみたいな、あと味でしょ」といっていたが
これは、かなりうまい。

うに。
北海道浜中の馬糞うに。
前にも出ている。
むろん、夏の利尻のものとは違うが、どうしてどうして、
なかなか、うまい。

みる貝。
むろん、江戸前。

鯖。


ひさしぶりに、松輪。
三浦半島の突端。
東京近郊では、ブランドの鯖である。

二枚にして、握ってあるのは、さっぱりと食わすためだという。
上品な脂。

余談であるが、今年は鯖が豊漁。
スーパーでも9月あたりからもう既に、安く出ている。
親方がいうには、「豊漁の時には、うまいもの」だそうだ。
つまり、安くて、うまい。
今年は、鯖の年、なのだろう。

続いて、光物。
小肌。

これもうまい。
やわらかく、小肌らしい、よい香りである。

穴子。
いつも通り、ほっこり、とろける。

最後、小柱。


太助で出るのは、珍しいかもしれない。
筆者は好物である。
てんぷらにしても、そばにしても、よい。

池之端藪

そして、やはり、海苔の味によくあっている。
なぜであろうか、、。

別段、そんなに、考えることもなかろう。
うまいものは、うまい。

以上。


今日も、まったくもって、すごかった。
この品質、この味。
脱帽で、ある。

と、いうわけで、断腸亭落語会も、是非。

http://www.dancyotei.com/rakugo/


合羽橋・太助寿司

電話番号:03-3841-4811
住所: 東京都台東区松が谷2丁目26−6



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