断腸亭料理日記2006
7月23日(日)夜
ちょっと、開いてしまったが、毎度お馴染み、
拙亭近所の鮨や、浅草合羽橋、太助寿司、である。
夕方、内儀さんに電話をさせると、
「今日は、魚があんまりないんだよぉ」、、と、いうこと。
ともあれ、19:00、雨がぽつぽつ、きていたが、二人で自転車で向かう。
今日も、この日記を読んで来て下さった方がちょうど、いらっしゃった。
このところ、利尻の馬糞うに、効果であろうか、随分と多くの方が
来られているという。
先週の連休は、そうしたお客さんだけで、席が埋まった、
ということもあったらしい。
兎にも角にも、筆者からも御礼を述べねばならない。
喉も渇いているので、ビール。
「魚が、あんまりないから、つまみは、まこがれいだ
来週は星鰈を入れようと思ってたんだけどねぇ」
(星鰈など、筆者は、ここ太助でしか、とても食べられぬものである。
惜しかった、、、。どうも、ウイークデーにターゲットが
合っているのか、、。)
ということで、まこがれい、と、たこ。
縁側もある。むろん、まこがれいも、なんら不足はない。
さっぱりとした脂で、格別。
「岩がき、食べる?」
と、大きな岩がき。最近はほんとうに岩がきが普通のものになった。
少し前は、夏の珍味、であったように思う。
これは、若狭湾であるという。
クリーミーで、プリプリ、で、ある。
岩がきというのは、冬のかきよりも、独特のかきくさい匂いが
少ないように思う。冬のかきもむろん、よいが、
岩がきはまた別物として、うまい。
続けて、太助ではたまに出るが、フジツボの焼いたもの。
磯の香りが、うまい。
ここから、にぎり。
まず、中トロ。壱岐。
滑らかで、柔らかく、うまい。
大間は、もう少し後、であるという。
女貝。蒸しあわび、で、ある。
これも、格別。やわらかく、滋味にあふれている。
生き車海老の炙ったもの。駿河湾。
にぎっても、まだ、動いている。
歯ごたえが、なんともいえない。
今日は、魚が少ないということで、普段出ないもののオンパレードである。
鯖、が、出た。前回もあったような気がする。
読み返すと、舞鶴。今日のものは、三重、らしい。
夏でもうまい鯖はあるようだ。
軽く〆て、二枚で握られている。
脂もあり、さっぱりとして、うまい。
ここで、お待ちかねの、利尻の馬糞うに、の登場。
これが食べられる、と、いうのは、本当に幸せである。
うまい、のひと言。
次は、秋刀魚、筆者には初物。釧路。
塩をして、軽く炙って、にぎってある。
秋刀魚はやはり、生よりも焼いた方が、うまい、というのは
親方の言、で、ある。
ほっき。北海道噴火湾。(室蘭)
これも軽く炙って、塩で。
そして、いつもの、穴子。
脂もよい加減にのって、とろとろ。
最後は、海苔巻き(干瓢)、わさび入り、で、終了。
まだまだ、8月に向かって、うまい時期が続いている。
運がよければ、星鰈にもお目にかかれるかもしれない。
親方渾身の魚に出会いたければ、当日ではなく、
前日以前に電話予約を、お勧めする。
(今日のようなことにならないように。
今日は今日で、筆者には少し目先が変って、悪くはないのだが。)
合羽橋・太助寿司
電話番号:03-3841-4811
住所: 東京都台東区松が谷2丁目26−6
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