断腸亭料理日記2005
11月14日(月)夜
さて、ジャポネ、である。
銀座、と、いうよりは、外濠通りの内側(西側)であるため、
有楽町といったほうがよい。
しかし、もっと正確には、有楽町は、交通会館の北の通り、
=東京国際フォーラムの南の通りまでで、その北の町名は丸の内。
ソフマップのあるあたりも、丸の内で、ある。
と、まあ、いつもの、地図、地名のゴタクは、やめておくとして、
場所は、銀座インズの最も東京駅寄り、でよいであろう。
(正確に、あの場所、首都高の下の住所は、
上のようなわけにもかかわらず、丸の内でも、有楽町でもなく、
なぜか、銀座一丁目1番地であると、思われる。
道路の下に住所というのは、他の場所と、
少し扱いが違うのかもしれない。)
ともあれ、夕方、過去の日記をパラパラ見ていると、
ジャポネに突き当たったのである。
それも、インディアン。
腹が減っている時に、こんなものを見るものではない。
もうだめ、で、ある。
夜、ここに来たことはない。昼だけである。
営業時間を調べると、ウイークデーは、19:30まで、と書いてある。
よし、行こう!。
仕事は、なんとか、誤魔化して、19:00前、
スタコラサッサと、オフィスを出る。
市ヶ谷からは有楽町線で、有楽町。
先頭の改札から上がり、一番奥、左側の階段から上がると
ソフマップの前に出る。
ジャポネのある、インズ3はその隣。
噂の通り、隣のオフィスデポがなくなっている。
ガラーンとした、空間。
ジャポネ到着、、。
19:30前。な、なんと、まだ、3〜4人の列、、。
すごいものである。
5〜6分待ち、座る。
客層は、昼と大差なかろう。20代〜50代。
幅広い年齢層のサラリーマン。
夕飯なのか、残業前の一息なのか、、、。
さて、これだけ腹が減っていれば、だいじょうぶであろう。
今日は大盛、で、いこう。
以前に、少し、胃の調子の悪い時に、
ナポリの(ジャンボ)大盛に挑戦し、まったく、
情けないことに、完食にいたらなかったことがあった。
これはまったく失礼な話である。
ラーメン二郎もそうであるが、店や愛するファン達への冒涜、と、
いうものである。
また、食えない自分も、情けない。
ジャンボ
「インディアン・ジャンボ!」。
剣客商売を読みながら、待つ。
ここ、待ち時間が、座ってからも、そこそこにある。
、、、、?
お、おかしい、、、、。
後から、座った人に、出てくるのに、、、?
え?、、どうしたの?
フライパン前に座ったせいか、すぐに、お兄さんも、気が付く。
「申し訳ありません、、。なんでしたっけ?
大至急作ります!」
と、1分もかからず、ほんとに、すぐできる。
インディアン・ジャンボ、で、ある。
見慣れた方には、なんのことやあらん、というところであろうが、
筆者には、やはり、ハードルの高い量である。
盛りの加減は、まったく目分量のようで、
盛り付けるお兄さんによっても、また、時によっても、
違っているようである。
量は、ジャンボの上に、横綱、理事長、などある。
ちなみに、隣の人は、理事長。
(このあたりの洒落のセンスは、近所の「辛いライスの店」、
ニューキャッスルに近い。
大盛の先が、蒲田、などというあれ、である。)
今日はじめて、まじまじと理事長の盛りを見たが、すごい。
まず、皿の大きさが違う。
(ジャンボと、普通の皿は、同じではないかと思われる。)
長手方向の大きさは大差ないようだが、
奥行きが1.5倍はあり、そこに、既にはみ出して、
うず高く、盛られていている。
まあ、どうひいき目に見ても、人間の食事には見えない。
この人、筆者の同年輩か、少し上であろうか。
短髪、背は低そうだが、小太り、ワイシャツ姿。
この寒いのに、腕まくりをして、たくましい毛むくじゃらの腕で、
皿を抱え込むようにして、「ジャポネ」を、むさぼり食っている。
いけない!。
人のことに気を取られている場合ではない。
自分のモノに集中しなくてはいけない。
まず、うまい、のであるが、
うまい、などと、味わっていてもだめである。
とりあえず、満腹中枢に信号が送られるまでに、
いけるところまで、一気にいかねば。
しかし、まあ、うまくなければここまで、みな
むさぼり食わない。
・・・ふう。
やっと、八割程度のところまできた。
これは、いけそうである。
しかし、急に、このあたりで、テンポは落ちる。
玉ねぎ、小松菜、肉、カレー。先に、麺を集中して食べているため、
具とカレーが残り加減になっている。
お茶を2〜3杯と、飲み、流し込みながら、、、。
なんとか、かんとか、完食。
よかった。
隣の「毛むくじゃら」氏は、途中、顔を見ると、
汗だくで食べていたが、既に、帰っている。
動けない。
勘定をし、なんとか立ち上がり。
隣のコーヒー屋との間にある椅子に座り、一服。
冷たい風の中、銀座線まで歩く。
歩きながら、味を噛みしめる。
どーしても、癖になる、ジャポネ味。
何回も書いているが、マーガリンやら、ケチャップやら、
玉ねぎやら、なにやら。ジャポネで作られる、
色々なものの味が混じりあった“あの味”。
量が多くとも、充実感をもって反芻させられる。
ジャンボを完食した今日は、
筆者には、ことさら、充実感は大きい。
帰宅後、妻に話をすると、食い過ぎて、ふうふう言っているのは、
(珍しく)男らしく感じる、と、いっていた。
今、日本で40を越した男が、大食いを競うのは、どう考えても
あまり、頭のいいことではない。
しかし、ある種、大食らいは、人間の本能として、
今でも、男らしさの証(あか)しのようである。
ともあれ、うまかった。
ジャポネ TEL 03-3567-4749
〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目1−1
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