断腸亭料理日記2005
2005/12、閉店しているようです。
7月6日(水)昼
蕎楽亭跡、である。
蕎楽亭は、出世した。
この5月、神楽坂へおしゃれな新店舗を構えられ、移転していった。
しばらく、シャッターが閉まっていたが、
ある時、店が開けられ、掃除が始まり、改装が始まった。
覗いて見ると、改装といっても、中は居抜き(いぬき。設備はそのままで
新しい借り手が付くこと。)のようである。
石臼挽き、手打ち、は、そのままであろう。
試し打ち、と、いうのであろうか、そばを打っている様子も見える。
そして、先週金曜日であったか、花が飾られ、新装開店、と、なった。
看板はない。白い提灯が掛かっているだけ、である。
月曜日、覗いてみたが、昼で、そばが切れた、とかで、入れなかった。
このとき、入り口まで出てこられたのは、
坊主頭のおじさん。
この方が、ご店主、であると、思わる。
さて、一日置いて、今日、水曜日である。
朝から、しょぼしょぼと、雨が降っていたが、昼にはやんでいた。
昼過ぎ、店を覗いてみると、店内は、ちょっと、寂しい感じである。
よし、今日はよいであろう、入ってみよう。
店内は、蕎楽亭時代と、ほぼ変わらない。
カウンターと、テーブル席。
同僚と二人、テーブル席に座る。
厨房は、先のおじさんと、もう一人、外が一人、である。
薄ら寒いので、温かいそば、がよかったのであるが
この日の昼のメニューは、せいろ、田舎、野菜そば、とろろ、の、四品のみ。
すべて冷たいものであるようだ。
とろろにしてみる。同僚は、野菜、というのを頼んだ。
野菜、とは、なんであろうか?
野菜が、そばに、練り込んであるのであろうか。
運ばれる。
とろろ、である。
野菜である。
野菜の方は、ようは、冷やし中華、の、ようなものである。
ちょっと、そばSeeds、を、思い出す。
こうしたあしらいは、最近の流行なのであろうか。
レタスやトマト、錦糸玉子、中央に半熟卵。
少し、味見をさせてもらうが、つゆの味はよくわからなかった。
いわゆるそばつゆ、とは、色も違っている。
食べた本人は、うまいですよ、と、盛んにいっていた。
筆者のとろろ。
こちらは、まず、うずらの卵がついている、ところが、よい。
とろろと、つゆは、別になっている。
長芋であるか、大和芋であるかわからぬが、
随分に腰がある。なかなか、期待を抱かせる。
そばは、これは、普通のせいろ、なのであろうが、
これも、田舎風で、細く切り揃えられたものではない。
つゆを入れ、食べてみる。
つゆは、濃い。
これは、まず、合格、である。
誰がなんといおうが、こればかりは、譲れない。
もりそばのつけ汁は、どこどこの、上質な、なんとか節を使って
だしが利いていようがなにしようが、
筆者は、ある一定以上の濃さがなければ、ダメである。
東京のそばつゆは、かくの如くあるべし、である。
(ざまあ、みやがれ、、、。誰にいっているのか不明である。
好みであるから、仕方がない。高血圧で死んでしまえ、と、
声が返ってきそうであるが、残念ながら、筆者、血圧も、
コレステロールも、むしろ低い方なのである。)
これは、いける、と、思い、お代わりも、もらっておく。
とろろのおろし方が、若干荒い。意図したものであろうか。
ともあれ、水っぽい、などということもなく、コクがあり、
よい。
そばは、やはり、田舎風、と、いうことなのであろうか、
見た目以上に、量はある。
充分に満足をした。
筆者達が、いる間も、年配の男性のお客さんが
板わさ、なんぞで、呑んでおられた。
つまみ、なども、ありそうである。
次は、夜に来てみなければなるまい。
2005/09/11加筆
その後、一休は進化している。
田舎風、などと書いたが、今は、細くなってきている。
(ここを目指して、きたのか、、、。)
メニューも、少し増え、温かいそばもできている。
ごく近所のため、通っている。
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