断腸亭料理日記2005

湯島天神下・鮨・一心

6月10日(金)夜

さて、このところ、一心である。

前回

今日は、妻と共に、行ってみる。

20時過ぎ、さすがに金曜日。
同伴前の、ママさんとお客さん連で、満席である。
あきそう、であるのか、「少々お待ちください」とのこと。

待つ。

今日は、雨も降り、まことに蒸し暑い。


10分ほどで、座れる。

さて、本日、できますものは、、。


穴子白焼き、車海老の塩焼き、きす桜干し、ほたていそべ焼き、
あじのなめろう、こもちこんぶ、かずの子、あゆ一夜干し、珍味ばくらい、
いかいんろう、煮いか、煮だこ、あわび塩むし、銀鱈の西京焼き、〆さば、
あじのしそ巻きずし、鰹の梅肉・酢味噌、調子の金目鯛の昆布〆、生とり貝、
みる貝、ほっき貝、つぶ貝、はしら、煮はまぐり、あんきも、きすのすし、
のど黒昆布〆、たいら貝の塩焼き、さざえのつぼ焼き、平目、しまあじ、こち

である。

これ、意外と、ないものも、あったりするのであるが、
あなたなら、何がお好みであろうか。

ビール。

お通しは、のど黒煮こごり。
脂があり、なかなかに、うまい。

のど黒は、新潟で食べたことがあった。
かの地の、名物であろう。よく寿司屋などでは、塩焼きにして出す。
脂がある白身の魚である。
聞いてみると、日本海ではなく、銚子であるという。
太平洋でも揚がるらしい。

例によって、つまみは、なし。

いきなり、にぎり。

白身から。
金目、こち、のど黒。

金目は前回も食べたが、脂があり、とろけるようである。
のど黒も、たっぷりと脂がのり。うまい。

次。

いか(あおり)。
光物は、今日は、少ない。
小肌、鯵(あじ)。

鯵は、〆てある。

まぐろ(赤身)、平目はなく、鰈(かれい)。

鰈は、前回、城下鰈(しろしたがれい)であったので、聞いてみると、
今日は、常磐もの、とのこと。
しかし、これも、なかなか、うまい。

貝類はいろいろあるが、平貝。
それから、煮はま、と、煮たこ。

前回同様、たこは、ボイルと、煮たものと、両方があった。
ここへ来て、たこ、と、煮はまを食べずに帰る手はない。

毎度書いているが、たこは、佐島のもので、
旨みが深く、適度な、歯ごたえが、堪(たま)らないうまさである。
煮はまも、いつも通り、プリプリで、じんわりと、旨みが口の中に広がる。

そして、あわび。

品書きには、塩むし、と、あったが、これは切れており、生に、なった。
もちろん、生は生で、うまいのだが、やはり、旨み、と、いうのか、
滋味というのか、味わいでは、断然、蒸した方が、増す、ような気がする。
このあたりが、やはり、技であろう。

最後は、巻物。
今日は、ひもきゅう。

ビール2本と、途中で、酒、緑川(冷(れい)酒)に換えた。

今日も、値段は、@¥8000。
これも、堪えられぬ。
(つまみを、頼まないのが秘訣でもある。
ここ、一心では、技の方が筆者には魅力である。)

さて、妻の感想である。

今日まで、妻はこの店には、居心地の悪さ、を感じていたようであった。
その原因は、前記のような客層と、こわもての店長さん、板さん、
であったらしい。妻は今日で3回目であろうか。
やっと、慣れてきた、という。一度、居心地の悪さを克服すると、
目からうろこで、よい店、になったようである。
(まあ、落ち着いて食べられなければ、うまかろうはずもない。)




住所 東京都文京区湯島3-43-12 太田ビル 1F

電話 03-3835-4922


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