断腸亭料理日記2004

天神下・鮨・一心3

11月10日(水)夜

このところ、少しご無沙汰であったが、湯島天神下の寿司屋、一心。

一回目二回目

この前書いた、山本益博氏の「「至福のすし」すきやばし次郎の職人芸術」
新潮新書 の影響でもある。

つまみなど食べずに、握りだけを食べる。

煮切りを付けて出す、江戸前仕事の流れを汲む、
この店であれば、それも試してみてもよいかと思った、のである。

ビールを頼み、一個ずつ。

最初は、白身から。
何があるかと聞くと、平目と、平目の昆布〆。

昆布〆。それから、いか。

光物は、いわし、あじ、さば。
きす、もあるという。

きすを貰う。

三品同時。

いかは、すみいか。

腹も減っていたせいか、バクバクと喰ってしまった、、。

ああ、味がわからなかった、、、、。


少し、落ち着いた。
さて、次。

たこ、赤身。

たこは、既に、定評のある、佐島のたこ。
絶妙に、柔らかく、旨みもあり、うまい。

貝で、お薦めを聞くと、ほっき、という。

ほっきと、小肌。

小肌は大きめに切られている。
このあたり、太助との違い。
先日、10月、でも、比較的小ぶりなものであった。

次。
これまた、先日の煮貝
から、ここの、煮貝、もしくは、蒸しあわび、を食べたかったが、
今日は、生。

あわびと、煮はま。

あわび、らしい味で、うまい。
あわびの旬は、ほんとうは、夏。外れてはいる。

煮はまは、この店では、初めてであった。
もう少し、濃い味を予想していたが、
比較的、薄味に、ツメが塗られていた。

巻物。
穴きゅう。

以上。11品。

こうして、つまみなしで、一個ずつという食べ方は、
食べる方も、集中力がいる。

自分でも、1個だけで、味がわかるのか?、
という疑問もある。

正直のところ、今日、印象に残ったのは、
たこ、あわび、穴きゅう。

腹が減っていない時の食べ方、なのかも知れない。

あるいは、この店、こうした食べ方をする店では
ないのかも知れない。

一般的に、寿司屋では、つまみ用と、握り用で
分けて、考えていることは、確かであろう。
当然ながら、仕込みも違うものある、はずである。

ここは、メニューに今日などは、
鯵のなめろう、などあり、つまみメニューも充実している。

ここ、一心で、本当の、満足度を追求するのであれば、
適当に、つまみも食べ、好きな握りだけ、
握ってもらう、という、まあ、普通の寿司屋での食べ方
で、よかった、のかも知れない。

握りに命を賭けている、「すきやばし次郎」と比較する、というのも
土台、違う、話では、あろう。
また、それ以前に、筆者が、わかるのか?という、問題もある、、。

太助で、このような、握りのみの、真剣勝負を挑んだら、
どうなるであろうか。今度、やってみようか。

しかし、ここ、一心、筆者には、居心地がよい店である。


一心
TEL 03-3835-4922
〒113-0034 東京都文京区湯島3丁目43−12


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