断腸亭料理日記2004

芝・田町・上海餃子・りょう華

10月27日(水)昼食
AM、芝・田町の得意先。

昼は、あらかじめ、調べておいた
「上海餃子・りょう華」。

塩ラーメンと、餃子の店。
比較的、新しい店のようである。

田町駅前。第一京浜を渡って、向こう側。
路地を入ったところ。

カウンターと、二階もあるようである。
12:00ちょうど。幸い列はできていなかった。

一階のカウンターに座る。

いくつかメニューはあるが、
看板の「半分サイズの上湯(シャンタン)ラーメンと、水餃子のセット」、
¥750、にする。餃子は焼餃子も選べる。

カウンターの中の厨房は、日本人の比較的若い店長(店主?)らしき方と
二人の中国人の方、の3人。

昼時で、混乱を極めていた。

焼餃子を焦がしてしまった、様子。
「これ、出せない!」
「やり直し!」
あせる店長氏と、ゆっくり構える、二人の中国の方。

ともあれ、少し時間がかかったが、運ばれる。

餃子は、七個ほど。

半分サイズの上湯ラーメンは青味(ほうれん草?)とチャーシュー
鶏肉、ぜんまい、のような食感の「山くらげ」というものが、のっている。

スープを一口。

むむ。
これは、干しエビ。
もちろん、他のものも入っているのであろうが
味と香りで最初に、濃厚に感じられる。

麺は、細縮れ麺。

水餃子。
大きさは、比較的小ぶりだが、当然、皮は手伸し。
厚みもあって、食べ応えはある。

中身の餡(あん)はエビも入り、見た目には、なんらか
野菜も多少入っているようだが、いわゆる日本の野菜沢山の
餃子の餡ではなく、中国式の点心の餡である。
旨みも充分。
(なにか、わからないが、独特の風味がある。なんであろうか。)

焼餃子も、水餃子と、ものとしては同じ、だと思われる。
これであれば、断然、水餃子の方が、合っている。

もっとも、これは、あたりまえである。
本来、中国では焼餃子というきちんとしたメニューはない。
余った水餃子を温め直して食べる際に焼く、
という再利用メニューに過ぎない。
それが日本に渡り、焼く部分だけ、独立してしまったのである。

ラーメンのスープは、食べていくうちに、
最初に感じた、干しエビの風味の印象は慣れていき、
スープのボディーというのか、中心の旨みが
腹に、染みていく感じである。
ちょっと、この感覚、飯田橋の高はし
に近いかも知れない。

水餃子も、上湯ラーメンも、旨味たっぷり。
なかなか、良い仕上がりでは、ないだろうか。

ラーメンについては、奇を衒(てら)ったものが多い
昨今の東京ラーメン事情。
オーソドックスだが、近頃にない、うまい店を発見した。

HP



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