断腸亭料理日記2004
7月22日(木)夜
暑さのため、少し前から生春巻きが食べたかった。
ミュンは新宿御苑前にある。
その支店である。
15年以上前であろうか、御苑前の店にはよく行った。
そのころのミュンは、まだ開店当初であったのだろうか。
東京でも、ベトナム料理はまだまだ、珍しく
ここは、ベトナムのおばさんの手料理、というようで、
生春巻きの巻き加減も、いまひとつ、ゆるい感じであった。
本郷三丁目交叉点から春日通りを春日方向に右側、ビルの二階。
思ったより広い。
場所柄であろうか、賢そうな、学生さん達で一杯。
筆者は生春巻きが食べられればよい、
いくつかあるコースのうちの、最も安い¥2000のものにする。
ベトナムビール、サイゴン。
タイガーや、シンハのような
なかなか東南アジアっぽい味。
一品目、お目当ての生春巻き。
海老、にら、レタス、紫蘇の葉、中心にそうめんなどが
きれいに堅く、生のライスペーパーに巻かれている。
たれにつけて食べる。
ベトナムといえばニョクマムであるのだが、
さほどクセはない。
さっぱりしていて、うまい。この季節にはよい。
その後は、ほとんど、同じようなもの。
巻いていないが、すべて、生のライスペーパーで巻いて食べる。
微妙に、巻く中身が変わるだけ。
鶏挽肉のつくねのようなものだったり、
揚げ春巻き(これをさらに巻く。)など。
ここのライスペーパーは手作りであるそうである。
青いパパイヤのサラダ。
どれが青いパパイヤなのかよくわからないが、
クラゲのような食感のものが入っている。
最後に、牛肉のフォー。
フォーは米粉で作ったベトナムの平たい麺である。
生のコリアンダー(香菜)入り。
筆者、特に汁物に入った生のコリアンダーが、どうも、だめ。
スープはとてもうまい。
デザート、ココナッツミルクのゼリーというのかババロア
のようなもの。
以上、ベトナム料理。
しかし、インドネシア料理などもそうだが、東南アジア料理、
どうしてこうも、どれを食べても、同じ様に思えるのであろうか。
四の五の言わず、このルーズな感じ、この暑さにはよい、
と、思うことにしよう。
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