断腸亭料理日記2004

矢来町・仏料理

ブラッスリー・グー2005・3

3月9日(火)昼
先週であったか、来てみたのであったが、入れなかった。

予約でも入っていると、フラッと、昼過ぎに来てもなかなか、入れない。
今日は、少し時間をずらして、12:30頃に来てみた。
やはり、日によって、凸凹はあるのであろう。
難なく座れる。

さて、ここ、いつも、鴨だの、牛、鶏、、などなど、
肉料理にボリュームがあり、食べごたえ、の方向に走り、
メインに魚を選んだことがなかった。

よし、今日は、魚にしよう。

「真鯛のポワレ・バジルソース」。
前菜は、「鴨のリエット」。

・・・。と、ここまで書いて、過去の日記を見直すと、
まったく同じことを考えて、同じチョイスをして、同じことを書いていた。

11月

まったく、年のせいであろうか。
人間、齢(よわい)40を超えると、こんなもの。
こうやって、文章にしていても、
ほんの数ヶ月前のことを、覚えていない。

お気付きかと思うが、基本的には、この日記には
ページ内に、写真を入れる、ということは、しないようにしている。
(写真を入れるか入れないか、には、若干思うところもあり、
また別に書ければ書いてみたいと思う。)

そのかわり、その日の分は、この日記のために、忘れぬように
お店で喫食中にメモをとるようにしている。
基本的には、それを見ながら、書いている。

さて、前菜。
「鴨のリエット」。

付け合せは、前回とほぼ同様。
『レタス、サニーレタス、レッドキャベツ、酢漬けのにんじん、
トマト(ピューレ状のもの)、ピクルス』と、書いている。
ちょっと、違って思えたのは、にんじん。
同じものを、違って感じたのかもしれないが、今回は、
酢の味があまり感じられなかった。
味付けが変わったのかも知れない。

鴨のリエット自体は、とてもうまい。

筆者、まったく、フランス料理に基礎知識はなく、
他で食べ歩いてもいない。このため「鴨のリエット」の正しい形、というのが
わかっているわけではないことを、お断りしておく。

前回も書いているが、鴨肉の繊維がほぐされて、
脂で固められているものであるのだが、これが、とても柔らかい。
ねっとり、とし、パンをバクバク食べながら、どんどんと、食が進む。

先日、ラ・ビチュードで、いのししのパテを食べたが、
これも、こってりとしており、うまかった。

こってり、ねっとり。かといって、妙なクセや、臭みはない。
食べ慣れてきたせいなのかも知れぬが、このへんもフランス料理の
魅力の一つであることが、段々わかってきたような気がする。

ただおしゃれ、というだけではない、食い物として、ずっしり、うまい。

メイン「真鯛のポワレ、バジルソース」。
前回は、赤ワイン系のソースであった。
今回は、随分、趣が違っていた。

今回の印象は、まず、切り身がでかい。

こういうところが、よい、のである。
なにしろ、男のランチは、食べごたえである。
皿の中央に、気取って、ちょこっ、、ではない。
ドデーン、と、置かれている。

バジルのソースは、かけられているのではなく、
周りに、散らされている。

真鯛の上には、トマトベースの生クリームが入ったソースが
かけられている。
たまねぎも入り、味はちょうど、
ハッシュドビーフのようなこってりとしたソースである。
淡白な白身に、これも、充実感を補う、ということであろうか。
うまい。

付け合せは、マッシュポテト、ブロッコリー、にんじん(グラッセ)、
真鯛の下に、キャベツ。
これは、いつものような、感じ。

真鯛の一皿、魚とあなどることなかれ、十分な満足感である。

いつもながら、充実し、勉強をさせていただいている。


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