断腸亭料理日記

ペンネ・アラビアータ

    4月3日(土)
     引続き、東京。
     落語の教室(らく塾)参加のための、当然の稽古、あわただしい東京往復。
     忙しかった先週も終わり、ぐっすり眠り、やはり、自宅はのんびりできる。

     今日だけは何もしない。稽古の再開は週明けからにしよう。
     心身ともに、立ち直らないと。

     余裕がないと、いいものも作れない。

     好きでやってるはずのものも、いつの日か、義務化してくる。
     しかし、そこを克服せねば、いけないのだろうが、、、。

     ともあれ、
     昼下がり、小腹がすいて
     妻より「断腸亭、パスタが食べたい」とのリクエスト。

     このところ帰宅すると、断腸亭として作らされることが多い。

     はて?

     パスタはスパゲティー、ペンネがあった。
     具となる材料。
     なにもない。
     「なにもなくても、作るのが、断腸亭じゃないの」との妻の声。
     こう言われちゃ、仕方ない。

     トマト缶の買い置きはある。

     ペンネアラビアータにしよう。

     作る。
     まず、トマトソース。
     にんにくスライスをオリーブオイルで炒め、
     ホールトマトを入れ、塩胡椒の下味を付け、煮込む。20分ほど。

     カットしてある乾燥・赤唐辛子(鷹の爪)をもどす。
     適量、小皿に取り、水を少量入れ、ラップをしてレンジへ。1分ほど。
     唐辛子はもどして使う。

     別の鍋に、にんにくみじん切り、オリーブオイルで炒める。
     ここに、もどした唐辛子を加え、一緒に炒め、辛み、香りを出す。

     これを、先ほどのトマトソースへ投入。

     味見。さらに煮詰める。
     ペンネアラビータの場合は、通常のトマトソース2割程度、煮詰めたイメージに。

     この間に、湯を沸かし、塩。
     ペンネ投入。

     ペンネは形状的には多少の茹で過ぎも受け入れる。
     この中空の形、そのものがシコシコした食感を生む。

     茹で上がり。
     ソースを掛けて完成。

     食す。
     けっこう辛みは出ている。うまい。
     辛いものは辛く作る。

     赤唐辛子をもどさないで使うと、食べる段階で、口の中に
     ガラガラとした食感が残ってしまう。
     赤唐辛子を、無理して食べる必要もないが、もどしてあれば
     食べられる。

     ペンネ料理のなかでも、以前作った、サーモンクリームソースなどと比べて
     この、アラビアータはソースというよりも、味付け、といった色彩が強い。

     クリームソースは、空洞部分にソースが入り込み、ソースを味わう。

     アラビアータの場合はどちらかというとペンネの味、食感を楽しむ。

     辛さのため、汗だくになって食べ終える。

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