断腸亭料理日記

ひつまぶし

1月21日(木)

夜、早めに引けてひつまぶしを食いに行く。

ひつまぶしは名古屋の名物。
名物にうまいものなしとはいうが、これだけは別。
鰻は好物だが名古屋に来て「新しいうなぎの世界が広がった」
というのは、少し言い過ぎだが、それくらいうまい料理である。

名古屋でも有名な店はいくつかあるが中でも
安くてうまい店、大友
名古屋駅と伏見の間。
名古屋の中心部を流れる堀川に架かる納屋橋の
東詰めを北へ入ったところ。
近くに御園座もあり名古屋でも古い区域。
先日の居酒屋 大甚もこのあたりにある。

店は古くテーブル席6ほど、こぢんまりとしている。

ひつまぶしとは、いわゆるお櫃にご飯を盛り、この上に
細かめに刻んだうなぎがまぶして(散らして)あり
さらに刻み海苔がかけてある。

以前に名古屋式の鰻丼については書いたが
ひつまぶしの場合はより細く刻んである。
また、店によっては飯のなかにも
このうなぎが2段になっているものもある。

これを茶碗にしゃもじでよそって食べるわけである。
つまり、うなぎの混ぜご飯といった状態である。

最後の一膳は、お茶をかけうな茶にして食べる。
これがまたうまい
前にも書いたが名古屋のうなぎのたれは
お茶をかけても、
負けぬくらいの濃いたれだからこその味。

このひつまぶしで\1400。
安くてうまい名古屋 納屋橋 大友である。

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