断腸亭料理日記2024
4518号
3月2日(土)第一食
さて、鮨、で、ある。
[浅草まぐろ人]行こう。
ここは、ちょっと久しぶりか。
前回は、1月であった。
夕方。
16時前。
今日はまた寒い。(最高気温10.1℃(0時11分)
だいぶ着込んでいる。
浅草の観光客の人通りはいつも通りごった返している。
雷門の立ち喰いか、新仲の本店か。
先に立ち喰いを覗いてみる。
お!。なんのことはない。すいてる。
カウンターの手前に白人の若い長い髪の男性一人。
そういえば、このところ、ここで外国人観光客を見る
ことも多いが、皆、白人。東洋系は見ない。なぜであろうか。
コロナ前などは浅草の鮨やでも随分見たし、魚介を
買い漁ってもいたと聞いていた。やはり、昨年の福島の
件で、魚介は避けようという気持ちがあるのか。
まあ、静かでよいのだが。
寒いので、お酒、ぬる燗。
ガラス瓶の一合、松竹梅豪快。
辛口。
例によって、いかと白身から。
右がすみいか、中が鯛、左が平目。
ご覧の通り、すみいかはかなりの肉厚。
本格的な春が近い。
だがやはり、べら棒に堅いということはないのが
すみいか(甲いか)。
うまい。
反対に桜鯛などといって、これからが旬なのが鯛。
婚姻色らしいが産卵期が近くなり色が鮮やかになる。
真子や子を持つと、身は脂が落ちていく魚が多いと思うが
真鯛の場合はそうではないのが、おもしろい。
平目は旬の冬が終わる、というが、まあ、正直のところ
かなりデリケートといってよいのか、私にはわからない。
十分うまい。
次は、光物。
左から、〆鯖、鯵、鰯。
どれもうまい。
比べるのも違和感があるが、いつも行っているもう一軒の
[美家古寿司]だと鰯はほぼない。(なぜであろうか
今度聞いてみようか。)
鰯も好き大好きなのだが。
〆鯖の〆具合もよし。
引き続き、光物。
/p>
左、小肌。
半身だが、身が薄い。
小肌というのは、身が薄い方がうまいように思う。
かんぱち、しまあじ。
例によって、どちらがどちらだか、憶えていない。
うまけりゃいいさ。
私は、この二つにぶりも入れようか、光物とみている。
一般的には、白身?。
やはり色は青く、脂がある。
しまあじなど、種(しゅ)も、鯵ではないか。
その、ぶり。
品書きに書かれているのに気が付かなかった。
みかんぶり?で、あったか、これもうろ覚えだが。
愛媛の養殖もので、みかんを食べさせている、と。
気のせいか、そういえば黄色が強いような。
ともあれ、歯応えよく、うまみがあるが、
さっぱり。
ここから、
亜流?、というのもヘンだが、オーソドックス
江戸前鮨でないもの。
だが、やはり、こういうのも、よいではないか。
左、牡蠣と右、白子。
牡蠣はむろん生。
白子は真鱈。
どちらも、ぽん酢しょうゆが掛かっている。
ちゃんとした鮨やで食べれば、安心だし、
まずいわけがない。
軍艦の白子は、パクっと口入れると、いつもかなり
ヒンヤリする。これが白子のクリーミーな味と
相まって、印象的で、うまいのである。
他の種も、もちろん、同じ温度で冷蔵されていると
思うのだが、白子だけなんだか冷たく感じるのは
なぜであろうか。
酒も呑み終り、ここで、味噌汁を頼む。
これは、浅利。
またまた、軍艦。
生しらす。生しらすというのも、うまいのだが、
丼だったり、そこまでたくさんはいらない。
軍艦一つ分で十分。
これを忘れていた。
ふぐ。コリコリ。
まぐろ。
まぐろ専門仲卸経営のここの本領。
ヅケと中とろ。中とろは、解凍ものではなく生ではなかろうか。
かなりうまい。
最後は、鉄火巻、細巻。
やっぱりこれで、〆たい。
うまかった、うまかった。
かなりの腹一杯。
やっぱり勘定は4000円台。
ご馳走様でした。
台東区雷門2-18-12
03-3847-7139
※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、バックグラウンドなど簡単な自己紹介を
お願いいたしております。なき場合のコメントはできません。
断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|
2004 リスト6
|2004
リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10
|
2004
リスト11 | 2004 リスト12
|2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005
リスト15
2005
リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20
|
2005
リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006
6月
2006 7月 |
2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006
12月
2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |
2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月
2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月
2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |
2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |
2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |
2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |
2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |
2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |
2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |
2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |
2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月
2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |
2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |
2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |
2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |
2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017
1月 |
2017 2月 |
2017 3月
| 2017 4月 | 2017
5月 | 2017 6月 | 2017
7月 | 2017 8月 | 2017
9月 |
2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |
2018 5月 |
2018 6月|
2018 7月|
2018 8月|
2018 9月|
2018 10月|
2018 11月|
2018 12月|
2019 9月 | 2019 10月
| 2019 11月 | 2019 12月
| 2020 1月 | 2020 2月 |
2020 3月 |
2020 4月 | 2020 5月
| 2020 6月 | 2020 7月
| 2020 8月 | 2020 9月
| 2020 10月 | 2020 11月
| 2020 12月 | 2021 1月
| 2021 2月 | 2021 3月
| 2021 4月 | 2021 5月
| 2021 6月 | 2021 7月
2021 8月 | 2021 9月 |
2021 10月 | 2021 11月 |
2021 12月 | 2022 1月 |
2022 2月 | 2022 3月 |
2022 4月 | 2022 5月 |
2022 6月 | 2022 7月 |
2022 8月 | 2022 9月 |
2022 10月 |
2022 11月 | 2022 12月 |
2023 1月 | 2023 2月
| 2023 3月 | 2023 4月 |
2023 5月 | 2023 6月 |
2023 7月 | 2023 8月 |
2023 9月 | 2023 10月 |
2023 11月 | 2023 12月 |
(C)DANCHOUTEI 2024