断腸亭料理日記2023

断腸亭の夏休み2023 慶良間〜八重山 その13

4423号

さて、引き続き、沖縄八重山。
竹富島の[星のや]に泊まって、翌日。
ダイビングボートに乗る。

2本のつもりが、はからずも3本。

一本目は、竹富島近くのサブマリンというポイント。
ダイビングサービスやガイドの方は当然個性が違うので
一本目はこちらも様子見。

サブマリンというポイント名は、岩礁が
潜水艦のように見えるということらしいが、
今一つ、わからなかった。

サンゴ礁はきれい。

二本目、三本目は、波照間(はてるま)島まで行く、という。

竹富島から波照間島までは45qほど。

船は石垣島のダイビングサービスで、かなり大きな、
クルーザーといってもよいようなボート。

1時間ほどであったか。

地図を見てお分かりだろうか。
もうすぐ、台湾。

日本最西端は、ご存知の通り与那国島だが、
波照間島は有人島では日本最南端という。
(無人島を入れれば沖ノ鳥島が最南端。)

たいへんなところにきてしまった、という感覚である。

台湾に行ったことはないのだが、船からは台湾らしき
島影、雲の列らしきものも見える。

これが波照間島。

ここからフィリピンの最北端の島まで、400qほど。

のどかで美しい南の島だが、国境の島、なのである。

上陸はしなかったが、波照間島というのは、
平らな島で、これでも人口500人ほど。
地図を見ると城跡もあるよう。

これだけ、台湾やフィリピンに近いと、文化歴史的には
どんなことであったのであろうか。
間違いなく、交流はあったはずである。

沖縄の城(ぐすく)というのは、内地の城とはどうも
機能において、根本的に違っているというのが、わかって
きているよう。
戦いのための城という機能もあったが、それ以前、
原初的には、なのか、神をまつる場所と考える
べきなのでは、と。

ともあれ。
ここ、波照間にも城があったのは古くから沖縄八重山の
文化圏であったということか。
また、台湾が中国に編入されたのが元代というが、
それ以前のネイティブ台湾人との文化的関係。
無関係とは思えないではないか。
研究されているのであろうか。

閑話休題。

波照間での一本目。
ポイント名は、ハマクマノミ城、とのこと。

島の見えるところ。
やっぱりアンカーを打って潜る。

サンゴが凄い。

このポイントはこれ。

これがハマクマノミ城。

おわかりになろうか。
カメラのファインダーに入りきらないほどの大きさの
イソギンチャクに多数のハマクマノミ。

見渡す限りイソギンチャク。
どのくらいの大きさであろうか。
畳十畳?。
わからぬが、今まで見たこともない大きさ。
モルディブにもおそらくない?世界一?。

これは貴重であろう。
天然記念物にでも指定して、保護すべきであろう。

やはり、我々も含めてダイバーが潜ると、
どうしても荒れる。
なんらか制限も必要ではなかろうか。

ちょっと色がいまいちだが、元気な枝サンゴ。

シコロサンゴというのか。

これもきれい。

また戻ってきた、クマノミ城のアップ。

波照間での一本目はこんなところ。

昼飯は、ボートの上で弁当。なかなかガテンな量。

波照間二本目のポイント名は、やすらぎの根。

ここは、これだ!。

砂地。
ちょっと、遠いがおわかりになろうか。

そう、ガーデンイール、チンアナゴ。

近付きすぎても引っ込んでしまうので、ソーッと。
これが見られただけでも、今日、ここにきた甲斐が
あったというもの。

チンアナゴは、拙亭近所、スカイツリータウンにある、
すみだ水族館の看板でもあるが、見に行ったことはない。

やっぱり、自然でみてしまうと、水槽の中のものを
見る気にはならない。

終了、帰路へ。

石垣島まで戻ってきた。

渡嘉敷から竹富への移動中、那覇港で見た、
巨大クルーズ船がここにきていた。

 


つづく

 

星のや・竹富島

 

 

 

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