断腸亭料理日記2023
4442号
11月4日(土)夜
さて、土曜日。
今日は、ご近所、三筋の天ぷら[みやこし]。
内儀(かみ)さんが予約をしていた。
前回は7月。
内儀さんは、最近なん回かTELをしていた
というが、休みだったり、予定が合わなかったよう。
17時半。
ぶらぶら歩いて出掛ける。
春日通りを渡り、南、5分〜6分か。
暖簾を分けて、入る。
最早名乗らずとも、憶えて下さっている。
白木のカウンター中へ。
もう既に二組ほどお客が入っている。
今日はほどなくカウンターは満席に。
ビールと、いつも同じだが、7,700円也、の
天ぷらのみの定食。
ビールとお通し。
ここで比較的、多いが、もずく酢。
細いもの。
甘酢の塩梅もよく、うまい。
毎度書いているが、自分でもずくを買うことは
ほぼないが、よく見る太いのはなんであろが。
養殖もの?。
やっぱり細いものの方がよい。
型通り、海老から。
鮨やでも天ぷらやでも、江戸前はこのサイズの
車海老。さいまき海老、などといっている。
もう少し、大きいものでもよさそうなもの
ではあるが、この大きさに決まっている。
東京湾・江戸湾、江戸前で獲れたのが
このサイズであったのであろう。
芝の浜や隅田川河口、霊岸島、今の新川
あたりも砂が堆積し、よく獲れたと聞く。
二匹。
頭も揚げる。
これも、塩で。
パリパリでよい食感。
油がわるいとてきめんにわかってしまうだろう。
次も、お決まり。
いか。
もちろん、すみいか。
なかなか大きい。
夏に生まれたばかりのすみいかは新いかといって
鮨やでは珍重される。
もう随分大きいのか、
すみいかといっているのは、東京だけだと思う。
全国的には、甲いか。
1年で世代交代すると聞くが、そうでないのも
あるのか、いや、それは堅すぎるはず?。
きす。
衣は堅くしっかり、中はふわ。
最近、揚げていないが自分できすを揚げると
とてもこんな風にいかない。
水分が多いのか、身が柔らかいというのも
あるかもしれぬ、揚げ上がって皿に載せると、
フニャフニャになってしまう、のである。
次は、これ。
めずらしい。
ほたて貝柱。
江戸前天ぷらでは、まず使わないし
ここで見るのも初めてではなかろうか。
中国の禁輸で産地では困っていると聞く。
意識的に使っているのかもしれぬ。
断面。
おわかりになろうか。
流石の火入れ。
中は半生。
やっぱり、うまい、のである。
穴子。
香ばしい。
穴子天、というのは、香ばしいのである。
なにが香ばしいかというと、皮、では、なかろうか。
穴子はおそらく比較的よく火を入れる。
皮まで、パリッ、なのかもしれぬ。
野菜天。
椎茸、銀杏、アスパラ、蓮根。
右の壁に掛けられている昔風の種の木札。
なんと、今日、松茸があったのである。
おそらくコース外であろうが、
いけたら頼もうと内儀さんと言っていたのである。
が、この後、天丼だが、それを考えると、
もう十分。残念だが。
最後の天丼。
小さなかき揚げは、白魚と小柱。
お新香に赤だしは、いつも通り、蜆。
以上。
いつも通り、うまかった。
会計は、二人でビール込みで17,710円也。
ご馳走様でした。
台東区三筋2-5-10 宮腰ビル1F
03-3864-7374
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