断腸亭料理日記2023
4453号
11月21日(火)夜
さて、なにを食べようか。
なにがよかろう。
久しぶりに、天ぷらでも揚げようか。
かき揚げでもよいか、ちょっと簡単に。
それでも随分揚げていないか。
第一食は、二長町天神下[大喜]。
今日も前回、前々回同様、うめしお。
ちょっと突き詰めてみようかと考えた。
やっぱり、品書きの筆頭に書かれている通り、
このご主人のイチオシ、なのであろう。
鶏、魚介ベース?、だがかなり濃厚。
おぼろ昆布のとろみ。
前回、梅を感じられないと書いたが、
今日、よくよく味わうと、やはり梅の味は
背後にあった。
これ、濃厚梅昆布茶、なのではなかろうか。
派手でもなく、キャッチーでもないが、
やはり、余人ではない名人の佳作といって
よろしかろう。
台東区台東2-4-4
TEL 03-3834-0348
[大喜]から御徒町の吉池にまわる。
さて、天ぷら。なにがよかろう。
前に買ったが、冷凍の天ぷら用の海老やら
きすやら、あるが、やっぱりそれなり。
やめた方がよいだろう。
刺身用のいかも高いし。
すみいかは、ない。
生のきすや、めごち、今頃は季節だと思うが
はぜ、、も、当然のようにない。
穴子は対馬産がいつもあるが、あまり
食指が動かない。
ん!。
いか下足。
モロッコ産甲いかの下足。
まあ、ゆでたものの解凍、あるいは
生の冷凍ものを解凍しゆでたもの?、
まあどちらかではあろう。
生食用と書いてある。
これとねぎでかき揚げにしようか。
ちょいとB級だがよいかもしれぬ。
もう一つ、珍しいものを見つけた。
鯉の洗い。前にもここで買っているが福岡産。
毎度書いているが鯉の洗いは好物。
これは見逃せぬ。
本来、鯉の洗いは、暑いさ中に食べるもの。
前回は7月であった。
https://www.dancyotei.com/2023/july/koi.html
帰宅。
下足。
鯉の洗い。
作る。
下足は洗って、一口程度に切る。
ねぎも洗って、上の方、青い部分から五分切り。
天ぷら油の用意。
胡麻油ベースで、缶に入れて冷蔵庫に保管してある。
出して、揚げ鍋に移し、180℃まで余熱をしておく。
ボールに切った下足とねぎを入れ、
天ぷら粉で和えておく。
丼に全卵一つを割りほぐし、冷水。
天ぷら粉。
堅さは、ノーマルな天ぷらとおなじくらい。
衣を種のボールへ合わせる。
油温ももう一度180℃まで上げる。
上がったら、スプーンで投入。
最近、私は、かき揚げの形にこだわらない
ことにした。
自分で食べる分には、どうでもよい、と。
かき揚げ丼なり、一定の大きさ、形にするのが
かき揚げであるが、このためにかなりの
技術が必要になる。
衣の堅さも、一定の形にするためにカタメに
しなければいけない。
カタメだと、団子になりやすく、火が通らなくなる。
これはこれで、菜箸を刺して穴を開けておくなど
技術はあるのだが。
形にこだわらず、広がるままでよければ、
普通の天ぷらと同じ程度の、フワッと広がって
しまってもよい、のである。
そんなことで、油面が埋まる程度投入。
揚げ時間は、音が収まってきたらだが、
揚げている間も、散ったものは順次上げていく。
全部揚がった。
鯉の洗いは、皿にのせ、酢味噌も付いている物を
小皿に出す。
大根をおろす。
つゆは、いつもの桃屋。
出来上がり。
ビールを開けて、食べる。
鯉の洗いから。
これは、いつ食べてもうまいもんである。
そして、かき揚げ(らしきもの)。
モロッコ産だが、これが思いがけず、美味。
よい食感。太いので身のよう。
今日は、大満足。
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