断腸亭料理日記2023
さて、今日はご近所二店。
4269号
1月30日(月)第一食
相変らず、寒い。
寒中なのでまあ、あたり前ではあるが。
今年は大寒が1月20日、旧暦の正月1日が1月22日。
中国で春節といっている日。
2月3日(金)が節分で翌、4日(土)が立春。
これで寒が終わるということになる。
毎度思うのだが、立春と旧の正月元日は随分ずれている。
わかりにくいではないか。同じにすればよいのに、と。
歌舞伎「三人吉三」の有名な大川端庚申塚の場
「月も朧に白魚の 篝も霞む春の空」
台詞途中
「御厄払いましょう、厄落とし」
と、厄払いの声が入る。
そして、最後が
「こいつぁ〜春から縁起がいいわぇ」
これは節分の夜で、翌日が立春。
落語にも「厄払い」はあるが、節分の夜に、
厄払いの口上をする門付け芸人が回ってくる
習俗があった。
文楽師の音が残っているが、正月初席で演る噺であった。
節分立春は旧の正月と1週間前後ずれており
年中行事としてなにか妙な感じもするのである。
暦は元日があって、七草があって、15日の
小正月がある。この間に、節分と立春が毎年ずれながら
入っているということになる。ちなみに今年は立春が
旧の1月14日。また正月元日は一般に初春というが、
実際は寒中である。
妙ではないのか。
そもそもなぜ違っているのであろうか。
いや、それはあたり前か。
旧暦というのは太陰暦、つまり月の満ち欠けの暦。
立春だの節分などの節季は一年の太陽の動きに
基づいている。
月と、太陽の動きはずれているというのか、
別である。つまり、以前は太陽暦と太陰暦が
ある意味混在していたともいえよう。
まあ、理屈はそういうことであるのはわかる。
だが、その頃は妙ではなかったのか。
まあ、閏の月などあったので、妙なことは
もっとあったのではあろうが。
妙なのが、あたり前であったということか。
ともあれ。
やっぱり、温かい汁物。
どうしても、うどん、そば、ラーメンが多くなってしまう。
今日は手近で、ご近所元浅草二丁目、浅草通り沿い
[稲荷屋]。
13時半頃。
背脂、太麺。
背脂が食べたくなると、ここか、蔵前[元楽]
である。
元楽は、ギトギト、濃厚だが、ここは背脂だが、上品。
毎度書いているが、ここのしょうゆスープは、
濃厚なコンソメスープに近いように感じる。
これが上品なのである。
わかりずらいが、実はにんにくがガツンと効いている。
これもよい。
うまい背脂、で、ある。
台東区元浅草2-10-13 島田ビル 1F
03-3841-9990
竹町武井食堂
1月31日(火)第一食
たまにはご飯ものも食べたくなる。
そんな時には、竹町の[武井食堂]で、オムライス。
町中華というよりは、町の大衆食堂、と
いってよいだろう。
ラーメン、チャーハンなど中華があって、トンカツがある。
普通のとんかつやにはない、ここはかつ丼もある。
かと思うと、オムライス、も、ある。
焼肉定食などの定食類。
これで大衆食堂。
で、私は、ここではかつ丼の場合もあるが、
オムライスの方が多いだろう。
オムライス。
中はこんな感じ。
ふわとろではなく、しっかり焼いた薄い玉子焼き。
私はこちらの方が実際は好み。
入っている肉は鶏ではなく、豚ではなかろうか。
以前はケチャップライスは、チキンライスが最も
うまいと思っていたが、今はハムでも豚でも
うまい。
オムライスというもの。
洋食や意外では今、あまり食べられないであろう。
以前の食堂ではオムライスは定番メニューであった
のであろう。(喫茶店にもあったかもしれぬし、
どうかすると社食などにもあった。)
上野・浅草界隈、洋食やは多いが、こういう
気軽にひょいとこれる大衆食堂、今はかなり
希少な存在、で、ある。
ご馳走様でした。
03-3831-6430
台東区東上野2-2-911
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