断腸亭料理日記2023
4384号
8月1日(火)夜
さて、赤坂[四川飯店]、で、ある。
なにかというと、ふかひれ。
ふかひれの姿煮。
先日、ご近所の鬼才シェフの[白燕]で
北京宮廷風のものを、姿煮としては初めて食べた。
まあ、値段ももちろんすごいのだが、
流石に、うまかった。
どうも、ふかひれ姿煮には、色々は味付けというのか
レシピがあるよう。
もう少し、他の店の味も試してみなければ。
もちろん、ふかひれ姿煮を、メニューにのせている店
でなければいけない。
老舗、高級店、有名店。
で、最近、通っている、赤坂[四川飯店]に
目を付けた。
高級店、老舗だからというだけではない。
少し前にNHKBS「マエストロ達の晩餐会」で、
四川料理の回があった。
ここで赤坂[四川飯店]出身のシェフが、ふかひれの
話をしていた。
おそらく、この店にはちゃんとしたレシピがある
のであろうと、考えた。
事前にTELをしてみると、特にふかひれを予約を
していかなくともいつも用意はあるよう。
流石、高級店。
火曜日、時刻だけ予約して、内儀(かみ)さんと
出掛ける。
18時。
今日は、ぴったりに到着。
テーブルに掛けて、ビールをもらっておく。
TELで話していたが、もらったメニューで
姿煮を確認。
姿煮は、四種。
[白燕]で出たものらしき、土鍋仕立て醤油味(吉切)、
もう一つ、醤油味(毛鹿)、蟹卵ソース(毛鹿)、
土鍋仕立て蟹卵ソース(吉切)。
これを見ても、まあ、食べたことがないので
まったくピンとこない。
お姐さんに相談。
ここのスペシャリテは、蟹卵ソース(毛鹿)とのこと。
33,000円也、というのにしてみる。
(グラム数、重量で値段を決めているとのこと。
100g10,000円也、今回は300g超。)
これに青菜と筍の炒めを頼んでみる。
きた。
ちょっと縮尺がわからないか?。
皿の直径40〜50cmはあろうか。
半分に取り分けてもらう。
食べる。
はっきりいって、かなり、うまい。
名前通り、蟹の卵が入っているし、蟹の身も
入っているよう。
それ以外は、まったくわからない。
赤い色はなんであろうか、蟹?。
四川ということであるが、辛味はほぼ辛みはない。
見た通り、とろみもある。
濃厚?、いや、そんな簡単な言葉では言い表せていない。
滋味深い?、か。
北京宮廷風もうまかったが、また別の方向で
うまい。
私の経験値ではまったく、なにかに例えられぬ。
とにかく、うまい。
そして、ふかひれそのもの。
アップ。
前回の[白燕]でちょっと感じた、エイヒレの
じゃりっとした食感、と、書いたが、今日のものは
がぶっと塊を食べても、ほぼそれはない。
柔らかく、シャク、とした食感。
これがここちよい。
お姐さんに聞くと、やはりここ独自の
レシピという。
建民先生から伝わってきたもの、なのであろうか。
青菜と筍炒めもきた。
やはり、こういうものの火の入り方というのが
一流といってよいのであろう。
また、ねぎが入っているのもここらしいよう。
回鍋肉にもねぎが入るが、具でもありまた、
香りを付ける、スパイス的役割に思える。
最後に、やはり看板を食べねば。
麻婆豆腐と、ご飯。
いつも通り、うまい陳麻婆豆腐。
腹一杯。
ご馳走様でした。
会計は二人で、44,550円也。
赤坂[四川飯店]のふかひれ姿煮、なるほど、うまかった。
まったく文句はない。
他の中華料理とは、なにか、まった違う次元の
味付けを施してあるようには思う。
ふかひれ自体の希少性で、そういうことに
なっている、のではあろうが。
だが、やはり、不思議な料理である。
味があるような、ないような、コラーゲン、
食感だけとも言える鮫の鰭をこんな風に
料理をしている。
やはり、日本人の発想では、まったく出てこない
料理、で、あろう。
誰が食べるものか。
清の皇帝の満漢全席、なのか?。
まあ、病人でも年寄りで歯がわるくても
食べられる。
さて、さて。うまいことは間違いないが、
この値段の価値があるのか、ないのか、、、。
千代田区平河町2-5-5 全国旅館会館5F・6F
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