断腸亭料理日記2021
3832号
一本にするには足らないが、
書いておきたいものなので、今日も二本。
4月7日(水)第一食
立ち喰いそば・文殊・浅草店
前に一度書いていたと思うが、チェーンの
立ち喰いそば[文殊]。
「路麺」という言葉も使っているが、
この文章では、希少な個人経営の立ち喰いそば店を
特に「路麺」と書いている。
[文殊]はそこそこ数の立派なチェーンと
思われるので「立ち喰いそば」を使っている。
また、チェーンを基本書かないと言っているが
先日の[よもだそば]
http://www.dancyotei.com/2021/mar/genraku.html
もそうだが、ニューカマーで大手の従来チェーンとは
一線を画すうまさがあって、やはり書いてよいだろうと
考えている。
この[文殊]はどのくらいの店舗数があるのだろうか。
本店というのは両国のよう。両国駅にもう一軒。
それから浅草橋、馬喰横山、亀戸、船堀、市川、
大山(板橋)、志村三丁目、成増、川越駅(東武東上線)、
なんというところが、グーグルマップで出てくる。
総武線など東京東部から千葉方面と、板橋から東武東上線
方面といったところ。ちょっとかたよっているのが
おもしろい。
浅草は銀座線の東武浅草駅方向の地下道の左側。
浅草駅ではちょっとカオスの地下街の入口。
地上からだと、吾妻橋西詰の五差路。江戸通り
(蔵前通り)馬道通り、雷門通りの交差点。
カミヤバーの角の東武浅草駅側の角の頂点。
ここに急な地下へ入る階段があり降りた正面。
かなりの不思議な場所。こんなところなので狭小。
一時は東アジア系の観光客なども見かけていた。
今日は、好物の春菊天。
麺は細め。
生そばゆでたて。
春菊天の揚げ方がきれい。
路麺の“しっとり”も私は好きだが、カラ。
このあたりがすぐに気が付く従来チェーンと
違うところだろう。
つゆは、しょうゆは強くないが、出汁がきっちり
効いているように感じ、満足感は高い。
よい店だと思う。
03-3843-6210
台東区浅草1-1-12 浅草地下街
4月8日(木)第一食
二長町・ラーメン・天神下大喜
さて。
ここも行かななければ。
オムライスを食べに[武井食堂]を目指したが
ここならば[大喜]が目と鼻の先であるのに、
思い至り方針変更、向かった。
不思議なものである。元浅草の拙亭から自転車で
くるわけだが、測ったわけではないが[武井食堂]までは
5分ほどではないだろうか。[武井食堂]までは
すぐ、という感覚なのだが[大喜]はちょいと
遠い感覚なのである。
ともあれ。
頻繁にこようと決めたのだが、ちょっとあいてしまった。
13時すぎ、こんな時期だが、ほぼほぼ満席。
今日は、知らない限定があった。
なんと、酸辣湯麺。
今まで、あったろうか。
迷わず、これのワンタンの入った全部入り、特製を頼む。
これ。
なかなかの見た目であろう。
酸辣湯麺なので、ラー油、というのはわかるが、
背脂も浮いている。
そぼろは、ちょっと担々麺風。
食べる。
平打ちのちょい縮れ。
辛みも酸味も強すぎない。
[大喜]らしい。
このご主人、和食出身とも聞いたが、基本、上品
なのである。
そして、券売機にも書いてあったが、このスープ、
様々なものをやはり組み合わせていると思うのだが
ベースはまさかの魚介。
酸味と辛みの酸辣湯麺を魚介ベースで作る
というセンス、である。
余人では考え付くまい。
やっぱり、流石。
うまかった。
ご馳走様でした。
あと、1〜2分を乗り越えて、もっと来なければ。
台東区台東2-4-4
TEL 03-3834-0348
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