断腸亭料理日記2020

上野・洋食・ぽん多本家

9月10日(木)第二食

さて。
上野[ぽん多本家]、で、ある。

前回、7月

ビーフシチュー、タンシチューが食べたくて
行ったのだが、売り切れていた。
これが課題。

やっぱり、4時半の夜営業開始時刻を目指して、
内儀(かみ)さんと自転車で出かける。

昼に、TELを入れて確認をしておいた。

今日は、少し涼しかったか。
だが、やっぱり紺の短パンに、白いポロシャツ。
ただ、足元は雪駄。
[ぽん多本家]を考えてこんな格好。

4時29分に到着。
だが、営業中の札が出ている。

重い扉を開けて入る。

二人、と言って、
「お二階へ」。

やはり、一番乗り。

階下のカウンターにもお客はいなかったが、
二階も誰もいない。

窓側の奥のテーブルへ。

お姐さんがメニューを持ってくる。

まずは、瓶ビール。

それから、ビーフシチュー!。

ビーフシチューではなくて、タンシチューなんですが、
もうないんです。

昼で終わってしまったらしい。

うぇー、、もうないの?。
昼こないといけないの?。

驚いた。

人気、なの、で、あろうが。

うーん。想定外。

どうしよう。

一度、お姐さんは下がる。

しょうがない。
とりあえず、タンシチューだかは、あきらめるとして、
次善だ。
こうなると、いつものカツレツでは、つまらない。

と、なると、アワビバタヤキ(時価)、しかあるまい。

これ、長年の課題。

前に、意を決して、食べようと、値段まで聞いたことがあった。
確か、7〜8000円で、あえなくあきらめていた。

また、聞いてみるか。

お姐さんを再度呼ぶ。
なん度も申し訳ない。

聞くと、やはり、7000円なにがしのよう。

頼もう!。

それから、いつものいかフライ(2750円)、
海老コロッケ(2750円)。

ビールがきた。

今日のお通しは、豚角煮。

これは前にもあっただろうか。
ここでは珍しいのではなかろうか。

ともあれ。

最初にきた。
これがアワビバタヤキ。

え?。
これ?。
というのが正直の感想。
蛤バタヤキはよく食べているが、あれは、小麦粉を
ふった、ムニエル式。

これは薄切り。
食べると、まごうことなき、しょうゆにバターの濃厚な風味。
確かに、バタヤキではある。
むろん、かなり柔らかい。

こんな感じであったのか。

乙、という言葉が最も適切であろう。

いつできたメニューなのであろうか。
明治?大正?戦前?戦後?。

洋食、なのであろうが、限りなく、和食に近い。
あわびも国産のよいのも、なのであろう。
流石。

いかフライ。

サクサクでプリプリ。
ここのカツレツ同様、浅い色の揚げあがり。
だが、油切れは、よし。

カニコロッケではなく、海老コロッケ。

クリーム、で、ある。
しっかりした海老が、ごろごろ。

うまかった。

アワビバタヤキ、かなりびっくり。
ご馳走様でした。

P.S.
勘定時、内儀さんが聞くと、タンシチューは使っている牛タンが
入らないらしい。なんでもよい牛肉の需要が時節柄減っている
とのことである。


台東区上野3-23-3
03-3831-2351

 

 

 

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