断腸亭料理日記2020

稲荷町・中国意境菜・白燕・ランチ

5月29日(金)第一食

さて、金曜のランチ。

今週からランチは外を解禁にした。
早く、平時に戻りたいものではある。

そこで、今日は久しぶりに、ご近所の稲荷町のニューウェーブ
中華[白燕(バイエン)]。注目の店。
ご主人は香港、北京、グランドハイアット東京の過門香
などなどで修行をされた方とのこと。

なんでこんなところに、とも思うのだが、
近所に住む者としては、ありがたい。

3/22にディナー

これは噂通り、新鮮かつ、凄かった。

3/30に麻婆&黒酢酢豚ランチ

へ行ったのだが、その後行けなくなってしまった。

稲荷町交差点の手前、清洲橋通り沿いの路地の角。

13時をまわったくらい。
階段を昇って店に入る。

椅子の数を減らしているようだが、
そこそこ入っている様子。

奥のテーブルへ。

ランチメニューは特に変わっていないよう。
麻婆と酢豚にワンタン麺。

お姐さんが、ワンタン麺がおすすめです、とのこと。

じゃあ、食べてみようか。

ここのランチは、この1200円と、さらに2000円と3000円の
ランチコースがある。
また、300円でミニ麻婆、ミニよだれ鶏、餃子、焼売などが
付けられる。
(今日はクーポンのミニ麻婆を付けてもらえた。)

前菜から。

右が鴨肉。
説明によれば、紹興酒の酒粕で漬けたものとのこと。

初めてかもしれぬ。紹興酒も米を原料にした醸造酒、
同じように酒粕が出るのは想像に難くない。

なるほど。
紹興酒の香りもするが、濃厚。
ただ、紹興酒そのものに漬けると、アルコールが
かなり強いと思うが、これはアルコール分は
ほとんど感じられない。

左は蕪とおくらの温野菜、胡麻和えのような、?。
担々麺の練り胡麻+ラー油のような感じか。

そして、前にも書いたが、ここの器。
なかなかよい趣味であると私は思う。

ちょっと横から撮ってみた。

特に右側が私の趣味。
日本酒のお猪口にしてもよいような、ものである。
もしかすると、そんなに高価のものではないかもしれぬ。
だが、よい。センスの問題である。

ワンタン麺がきた。

右の小鉢は、ここ自慢のよだれ鶏のたれ。
後で、味変をしてみてください、とのこと。

基本の魚介スープといっている。

まず、煮干しなどの魚介系ラーメン店で
馴染み深い香りがする。

葉っぱはなんであろう。
ロメインレタスのような。

食べる。

麺はちょっと細目の丸いストレート麺。

ワンタンの皮も黄味がかっている。
玉子が入っているのか。

黒いのは、岩海苔か。磯の香。

スープを飲んでみる。
煮干しのような香りもあるのだが、飲んでみると、
むしろ、蛤かなにかの貝のような。

そして、この白濁はなんであろうか。

まさかとんこつ、ではないのだろうし、、
わからぬ。
見た目は濃厚だが、実際はそんなことはない。
もしかすると、豆乳?。

分析不能。
だが、なんともいえず、うまい。

ワンタンは海老か。
黄色い皮もプリプリ。

ある程度食べて、たれを入れる。
麻辣のたれだが、よく合っている。
スープも全部飲み干す。

メニューにワンタン麺は「名物」とあるので、
このご主人のスペシャリテ的なものなのであろう。

なかなか挑戦的、で、ある。

やぱり元浅草、浅草通り沿いの[稲荷屋]

を思い出した。
あそこのご主人はフレンチ出身で、しょうゆのスープは
まるで透明なコンソメスープようような深い味わいがある。

東京のラーメンはどんどん進化している。

新進気鋭の中華の料理人が東京ラーメン界に
殴り込みをかけた、といような一杯ではなかろうか。

よしまた、ディナーにきてみよう。

たのしみである。

 


白燕

 

 

 

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