断腸亭料理日記2020

すき焼き

3月8日(日)第二食

さて。

肉、が、食べたい。

出たついでに吉池の地下に寄ってみる。

肉売り場。

最近、自粛ムードで高価な牛肉だったり、
まぐろの卸値が下がっていると聞いた。

卸値なので、小売りにはそうすぐには反映はしない
のであろう。

が、見ると、霜降りの松阪牛、100g、1,500円が半額。
これは、値下がり、ではなく、単に賞味期限が
今日、ということ。

今日食べればいいじゃないか。

1パック、2,400円が半額。
よし、2パック買おう。

迷わず、すき焼き、である。

見事な霜降りの松阪牛、ひねっている場合ではない、
すき焼き以外あるまい。

なにを入れよう。

まずは、白滝。
白滝は細いものを選んでみる。

それから、麩。これは一般的な観世麩。
野菜は、ねぎだけでよいか。

帰宅。

こんな感じ。

日本三大和牛というのがあるらしい。

神戸、松阪、もう一つは、近江、あるいは米沢
とのこと。

歴史的には近江、彦根藩では江戸期から食べられていたことは
よく知られている。

神戸牛、神戸ビーフの起源は、開港後、神戸にいた
イギリス人が農業用に使われていた但馬の牛を
食べたのが始まり、とのことである。

松阪牛は、神戸で牛肉が食べられるようになると、
松阪から神戸へ送られ、神戸ビーフになっていた
とこのことである。

米沢も歴史は古いようである。明治初期、米沢藩が雇った
英語教師が食べてうまかったのが広まった、という。
(以上ウィキ情報)

東京では神戸よりも、松阪の方がよく見かける。
地域的なものなのか。

ともあれ。

あると思っていたのだが、常備していた割り下が切れていた。

いつもストックしていたのは、雷門の牛肉店[松喜]のもの。

作ろうか。

ちょうどよい。
乾燥椎茸を戻して入れようと思ったのだが、
この椎茸の出汁で作ろう。

酒、しょうゆ、みりん、砂糖を入れ、桃屋のつゆも加え
軽く煮詰めておく。

牛肉。

2パックあるので、なかなかな量。

ねぎと麩。

麩は水で戻す。

麩というのは、今どき家庭ではあまり入れないと思うが
これもすき焼きにはうまいものである。

白滝。

あ!。豆腐を忘れた。

焼豆腐である。
すき焼きには、これも必須であった。

玉子も用意。

焼豆腐を内儀(かみ)さんが買いに出る。

カセットコンロと鉄鍋を用意。

あっ、脂をもらってくるのを忘れた!。

しょうがない、もう脂なしで焼こう。

肉から焼き、他の具材も入れ、作った割り下を
まわし入れる。

意外に、霜降りではない脂身部分も多くあった。

焼けてきた。

気持ち、割り下が薄かった。
まあ、次第に煮詰まってくるので、よいのでは
あるが。

ともあれ。

溶き玉子をくぐらせて、食べる。

この肉がまずいわけがない。

肉の脂とうまみ、煮詰まった甘辛の割り下を
たっぷり吸った白滝も、麩も、焼豆腐も、うまい。
牛肉というのは、やはり腹にたまる。

うまかった、うまかった。

さすがの松阪牛であった。

 

 

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