断腸亭料理日記2019
さて。
ハワイ島、長々書いてきたが、最終回。
夕飯。
一人でレストランへ行くのも面倒なので、
今日も、一昨日のKTAスーパーストアーのデリで
買ってきた。
これ。
braised beefとご飯。$2.66で値引きになっていたので。
和食というよりは、中華か。
見た通り、牛の煮込み。
しょうゆの甘辛。濃いめの味付けで、うまい。
ご飯も大中小あって、これは小。
これでコナビール。
ビールは結局呑み切れず、持って帰れないので
部屋に置いてきた。
帰りの出発は、朝、9時。
ちょいと雲がかかっているくらいで
フアラライの全体がよく見える。
こちらへきて一番よく見えるのではないかろうか。
例によって今朝もコーヒーは外のカフェで買ってきた。
荷物を詰めて、チェックアウト。
追加は、ホテルの駐車場代、一日分$15。
高い。基本的に物価は高いのである。
中3日というのは、すぐ、で、ある。
もう少しあれば、ダイビングもしたのであるが。
迎えの車がきて、空港へ。
20分ほどであろうか。
着いて、チェックイン。
11時なので随分と時間がある。
中のコーヒーショップで、ビールでも呑むか。
ここも当然コナビール。
呑んでいなかったワイルア・ウイート(Wailua Wheat)。
小麦を使って、パッションフルーツのフレイバー。
軽くてフルーティー。
またまた、スパムむすびがあったので買ってみた。
やはり、ご飯でサンドした巻きずし式。
これが定番なのか。
ご飯に白胡麻と青海苔が混ぜ込んであるだけで
他のものはなし。シンプルだがうまい。
帰りもむろんJAL。定刻通りの出発。
最初の機内食。
チキンライスとチキンのホワイトソースがけ。
無難にうまい。
あとの軽食。
肉味噌のかかったジャージャー麺のようなものなのだが、
これは、もう一つ。
麺の腰がまったくないのは仕方ないとしても、
味噌が少ないのか、味が足らなかった。
これであれば、定番のつゆでたべる日本そばの方が
安心して食べられたように思う。
ついでだが、JALの機内の映画は本数が他社に比べて
少ないのではなかろうか。
個人的には「カメラを止めるな!」があれば視たかったのだが。
ハリウッド映画はよいとして、日本のエアラインなので
邦画はもう少し揃えてほしい。TVのバラエティー番組なども
あるのだが、普通に視られるものを機内で視たいとは
私は思わないのだが。
最近であれば、昨年、一昨年とシンガポールエアに乗っているが、
邦画でさえ充実していた印象がある。
さて。
今回のハワイ島。
ワイピオをこの目で見ることができてたのは大収穫であった。
おそらく、あれがハワイの原風景であったのであろう。
1778年、英国人キャプテンクックに発見されてから、ハワイの
原風景は徐々に失われ、80年ほどで王国は米国に飲み込まれた。
当時、他国の人間に全く触れたことのなかったハワイアンは
免疫がなく、様々な感染症などで人口をどんどんと減らした。
歴史の功罪を問うつもりはないが、やはりこれは悲劇といって
よいと思う。
欧米人によるプランテーションは働き手を求め、
ハワイアンの人手の代わりにポルトガル人、中国人、そして大量の
日本人が移住した。
そして、皆さんご存知のように、第二次大戦でハワイの
ジャパニーズは米系白人からの差別とともに敵国として我が国と
戦うことを義務付けられ、日本にマイナスな感情を持った。
4世、5世となると混血も多く、単なる人種としてジャパニーズである
という感覚しかないとも聞く。
ネイティブハワイアン、ポルトガル系、ジャパニーズ、ジャパニーズ
として移住したが戦前、戦中はジャパニーズからも差別されたコリアン、
チャイニーズ、、。そして、もちろん米系白人、黒人。ハワイというのは、
米国本土よりも人種のカオスの度合いは高いともいう。
ただ、今回参考書とさせていただいた矢口先生の
「ハワイの歴史と文化」(矢口祐人)
によれば、今はそれぞれのルーツを言うのではなく、ネイティブ
ハワイアンもジャパニーズもその他でも、それぞれのルーツはルーツとして
大切ではあるが、ハワイに生まれ育ち、暮らしている「ローカル」
“ロコ”であることが大切であるという意識の方が強い人が増えている
ともいう。
これは取りも直さず、今のハワイにアイデンティティーを持ち、
愛し、よいところである、あるいはよりよいところにしていきたい
という思いを持っているということであろう。
ALOHA STATE。常夏の楽園?。
人々はのんびりしているし、癒されることは間違いない。
加えて特にハワイ島、今回は入らなかったが手付かずに近い海、
時に荒々しくダイナミックで変幻自在な山。ビールとコーヒー
そしてなによりもスパムむすびはうまい。
やはり、掛け替えのないところである。
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