断腸亭料理日記2018
6月23日(日)夜
引き続き、日曜日。
夜は内儀(かみ)さんの希望で浅草のイタリアン
[カリッシマ]。
ちょっと久しぶり。
雷門を入った左側の細い路地にある。
予約をして、6時に向かう。
タクシー。
雷門がわからないタクシー運転手はさすがにいない。
江戸通り(蔵前通り)、駒形橋西詰の交差点から
並木通りへ。
[並木藪]を左に見て雷門前の交差点で降りる。
日曜日のこの時刻でもまだ観光客はそこそこ。
雷門通りを雷門側に渡る。
門の左側、雷おこしやの前を通り、すぐの路地を
左に入る。
[カリッシマ]は2、3軒おいた右。
18時開店なのだが、5分前でドアはまだ
鍵がかかっている。
雷門に戻り、ちょっと時間調整。
外国人の観光客と人力車の客引き。
もはや見慣れてしまった光景。
なんにしても、浅草にお客さんが
たくさんきてくれるのはよいことである。
いかにも日本的な風景で海外からの観光客にとっては
わかりやすいのであろう。
ただ、同じような門であれば、例えば芝の増上寺の
山門などもすばらしい。重要文化財である。
雷門は、江戸末から既に長期間なかったのを、
戦後松下幸之助氏が寄進されたもの。
提灯の下に「松下電器」の名前が入っている。
門も、鉄筋コンクリート造り。
増上寺の三解脱門は、元和8年(1622年)建築の
もちろん木造のモノホンである。
これは、浅草寺は江戸の頃から大衆の
寺参り=娯楽という位置づけで、仲見世をはじめ
人を遊ばせる長い伝統がある。
これに対して、増上寺の方は徳川将軍家の菩提寺で
まあ、そういう意味ではまじめなお寺。
大衆を歓ばせるところではなかったわけであるが。
閑話休題。
18時になった。
いってみよう。
ドアを開けて入る。
名乗ると、ドア際のテーブルをすすめられる。
マダムがメニューを持ってきた。
ここはコースもあるが、ここのマダムは、
量が多いので、アラカルトの方がよいといってくれる。
ビールを頼んで、
サラダ。これは白えんどう豆と海老のサラダ。
一口のオードブル、皿貝のガーリック焼き、
トリッパのブルスケッタ、一つづつ。
パスタはゴルゴンゾーラのクリームソースの
ペンネ。
和牛テールの白ワイン煮。
魚も頼もうかと思ったが、これでマダムは十分とのことで
二人でここまで。
サラダ。
豆、海老、パンも入っている。
チーズはモッツアレラであろうか。
緑の棒状の野菜は、アスパラソバージュという
ヨーロッパの野菜とのこと。
貝とブルスケッタ。
皿貝というのは、あまり東京ではメジャーなもの
ではないが、全国的には各地で獲れる。
北陸ではまんじゅう貝などといって、私も鮨やで
食べた覚えがある。
やはりガーリック、オリーブオイル、緑はパセリであろう。
定番の調理法で、うまい。
トリッパのブルスケッタは前にも食べたことがある。
ここの定番ようである。
パスタ。
ゴルゴンゾーラのクリームソース。
ゴルゴンゾーラはイタリアのブルーチーズ。
火が通っているのでさほどにおいは強くないが
うまい。
なにか、自分で作ってみたくなる。
和牛テールの白ワイン煮。
牛テールの煮込みだと赤ワインが圧倒的な
定番だと思われるが、白というのは珍しい。
こういうレシピもあるのか、ここのシェフの
オリジナルか。
わからぬが、自然な味というのか、さっぱりと
食べられて、なかなかのもの。
脂がありデリケートな味の和牛だと
この方が適切なのかもしれぬ。
これで十分。
うまかった、うまかった。
ご馳走様でした。
会計をして、出る。
ここあまり話題にのぼらないかもしれぬが、
カジュアルで、うまい、のである。
台東区浅草1-18-4 伊藤ビル1階
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