断腸亭料理日記2017

スパゲティー・カルボナーラ

2月9日(土)第三食 深夜

おでんを食べて、昼寝などしてしまって、深夜。

スパゲティー・カルボナーラを作ろうと思い立つ。
随分前に本式にイタリアのペッコリーノ・ロマーノ
(ローマ地方で作られたペッコリーノチーズと認定されているもの)
を買って、作った

お高いものなので、ケチって使っているうちに、
冷蔵庫でカチカチになってしまっていた。

カルボナーラにして食べきってしまおう。
ベーコンがないので、ハナマサに買いに出る。

ざく切りのものを購入。
カチカチだがペッコリーノは一人前以上の量はありそう。

ただカチカチなのでおろし金でおろすのは、
骨である。

包丁で細かく切ろうか。

微塵に切ってみたがこれでもまだ大きい。
あたり鉢で潰そう。

黒胡椒も入れておく。
あまりに堅くて、あたり鉢でもなかなか細かくならない。

まあ、よいか。
面倒くさくなってしまった。

本来であれば、ここに全卵も入れて混ぜておくのだが、
このままフライパンで熱をかければ、溶けるかもしれない。

玉子は後入れにしよう。

同時進行でスパゲティーを茹でるために大鍋に湯を沸かす。

フライパンに角切りベーコンを入れ炒め、脂を出す。
そこにあたり鉢のペッコリーノ。

炒める。

?。

だめだ。
溶けずに、焦げる方向に行きそうである。

すぐに火を止める。

玉子を入れたら溶けまいか?!。

スパゲティーを茹で始める。

全卵二個も割りほぐして、スタンバイ。

アルデンテまで茹でて、
フライパンへ。

割りほぐした全卵二個分投入。
よく和える。

カルボナーラは半熟が命。
ちょっと、温度が下がっている。

点火し、温度の上がるのを待つ。

上がりすぎてもいけない。
すぐに固まってしまう。

フライパン表面の玉子が微かに固まり始めたら
すぐに火を止め、ガス台からもはずす。

混ぜる。すぐに温度が下がる。もう少し。

再び、点火。
同様にすぐに消火。

混ぜる。

全体が半熟でトロッ。
いいかな。

もう一度、黒胡椒を電動ミルでたっぷりと挽き入れる。

盛り付け。

見た目、いい感じにはなっているが、
食べてみると、やっぱりちょっとペッコリーノの
固形の部分が残ってしまった。

まあ、仕方なかろう。
90%以上は、トロッとした半熟カルボナーラには
なっている。
よしとするか。

しかし、それにしてもヨーロッパ産のチーズは高い。
本当ならば、ケチケチせずに、こんなカチンカチンになる前に、
とっとと食べてしまいたいものである。

昨年EUとのEPA(経済連携協定)が妥結した。
ここにはチーズも含まれている。
ただ、この発効は19年のよう。
まだ1年以上あるのか。
また、発効しても段階的だそうで、気軽に買えるように
なるのはいつのことやら。

今、EUからのチーズの関税は29.8%だそうな。

今回残っていたペッコリーノ・ロマーノは
銀座三越で1パック(切り分けられた一切れ)\1,100であった。
現地の感覚では同じくらいのパックで300円(2ユーロ)くらいでは
なかったか。(3倍である!。)

関税が高いことをいいことに、間で随分と乗せられている
ということもありそうである。

考えてみれば、ヨーロッパのチーズというもの、
食べる機会も少ないし、従ってそうそう詳しくもならないが
イタリアにしても、フランスにしてもチーズの世界は
奥が深く、今更ながらだが、そうとうにおもしろそうなことは
わかってきた。
こうして料理に使う以外にも、つまみとしてももっと
食べたい。

触れてみなければ、知識も経験も広がらない。
なんとかならぬだろうか。

頻繁に行けばいいのか。





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