断腸亭料理日記2017

上野もつ焼き・カミヤ〜

5月30日(火)夜

引き続き、火曜日。

山形から「つばさ」で帰京。

上野着、18時少し前。

今日は、昨日から決めていた。

なにかというと、もつ焼きの[カミヤ]

上野駅前の歩道橋に上がって、東京メトロビル方向に歩き、
中央の喫煙所で一服。

エスカレーターを降りて、左。
店は右側。

表のサッシの戸は開いている。

入ると、
ご主人とお姐さんののいらっしゃい、の声。

カウンターの両脇に一人ずつ先客。
早い時刻でこんなものか。

その二人の真ん中、くのじの字のカウンターの真ん中に座る。

いい男のご主人、なんにします?。

レモンで。

たれか塩は?。

おすすめで。
決めてよ。
じゃ、塩。

特段凝った串があるわけでないこの店のこと、
おすすめといわれても困るのであろう。

ご主人、すぐに下の冷蔵庫を開けて串を取出し
肉に塩をよく揉みこみ炭火の焼台に置く。

今更だが、ここは炭焼きなのである。
むろん、たれでも塩でも焼き具合は絶妙。

お客の顔を見て決めているのか、私はお決まりの10本。
いわなくともご主人は仕事にかかる。

お姐さんがレモンサワーを持ってきてくれる。

お通しは毎度のお新香。
まあ、見た通り、大根。
よく漬かった糠漬けである。
これが、うまい。

レバーから。

タンとハツ、軟骨?、、、

どんどん焼けてくる。

もうどれがなんだかわからない。

端からどんどん食べる。

レモンサワーをガブガブ。

そして、お替わり。

これで一人前焼き上がり。

どれも、うまい。

食べ終わり、お勘定。

2,000円に満たない。

ご馳走様です。

私と入れ替わりに新しいお客。

いらっしゃいませ〜、ありがとうございますぅ〜。

店を出て、左。

また左。元浅草の自宅方向なのだが、
今日は[カミヤ]に加えて、最初からもう一軒決めていた。

下谷神社そばのラーメン[さんじ]。

[カミヤ]〜[さんじ]というのは以前にも取ったコース
ではある。もともと“普通にうまい”ラーメンや。

最近、メニュー一新で、人気になっているという。
先般の「連休ラーメン」では休みで行けなかった
課題のところ。

カウンターだけの狭い店。
先客は二人。

目玉らしい「マッドクラブ」Crazy Crab ¥1,000也。
にんにくを付けますか、というので、頼んでみた。

つゆ少なめ。
上に油の層。
つゆ少なめ、油多めで、和えそばのよう。

麺はかなり細い。
(おそらく)例の低温調理のチャーシュー。

マッドクラブというは、かにの名前であれば日本名ノコギリガザミという
南方系のかにのこと。マッドはcrazyのmadではなくmud(泥)のこと。
(洒落であろう。)

このかにを使っているのか。
確かに甲殻類系の味と香り。
固めに茹でた細麺と好相性。

多いと書いた油は、動物性ではないようだが、
どうにも気になる。意図はなにか?
香りを付けた油であろうか。
しつこさはぬぐえない。

甲殻類系の味は今となってはそう珍しいものではない。
ノコギリガザミがどんな味なのか、それが生かせているのか
ピンとこない。

食べ終わり、店を出る。

う〜ん。

どうでしょうねぇ〜。

これで1,000円か。

まあ、いろんな挑戦をするラーメンやが出てきてくれる
ということは東京ラーメンシーンにとって、とても
よいこと。それでなければ活性化もしなければ、進化も
起こらない。

皆々、様々なPR活動をしてネットの人気は上がる
のであろう。

ただ、それが続くのか否かは本当にうまいのか、それがこの店でしか
食べられないか、にかかっていることはいうまでもなかろう。




上野カミヤ
台東区東上野3-38-6 佐藤ビル 1F
03-6672-4831


 

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