断腸亭料理日記2016
もう一つ、8月のもの。
これは自作品。
ローストビーフ“丼”が食べたくなった。
最近、なにか流行りではなかろうか。
ローストビーフといえば、イタリアンレシピが元であったと思うが
フライパンで焼いて、アルミホイルで包むというのを、
簡単なのでしばらく前からやっていた。
これでちょいとやってみようか。
ローストビーフ丼であれば、わさび。
どうせなら、本わさびがよかろう。
不忍池の帰り道、吉池の地下の野菜売り場で探す。
ここは巨大魚売り場も持っており、生の本わさびは
必ずあるのだが、どうしたわけか、ない。
となりの松坂屋の地下にもまわってみるが、やっぱりない。
産地の不作か?端境期?、はたまた、この近所で
誰かが買い占めているのか?。
すると。
山わさび、いわゆる西洋わさび、ホースラディッシュがあった。
まあ、本来ローストビーフは、これである。
購入。
肉は、いつもの通り、ハナマサのアンガスビーフ。
肩ロース塊。
常温に戻しておく。
暑いので1時間ほど。
(これ、どれほどの効果があるのか、、、。なにか微妙な感じ。)
塩をして、ブラックペッパーをミルで挽きながらまぶし、
オリーブオイルをまわしかけておく。
焼くのは鉄のフライパン。
中華鍋同様、煙が出るまで熱して、油をまわし一度捨て、
肉を投入。
オリーブオイルがかかっているので、油はなし。
強火から中火、終盤は弱火で、全面、こんがり焦げめをつける。
アルミホイルを用意し、包む。
1時間〜1時間半このまま休ませる。
開けてみる。
今回は比較的念入りに焼いたのだが、赤く透明なつゆが少し。
切ってみる。
色はよさそう。
まずは、丼ではなく、本来のイタリアンのレシピでつまみ。
オリーブオイルをかけて、パルメザンチーズをまぶす。
なかなか、うまい。
このイタリアンの食べ方は、いける。
もともと塩胡椒はしてあるが、パルメザンチーズの
塩味が加わり、ちょうどよい。
焼き具合、火の通り具合もこのくらいがちょうどよいのでは
なかろうか。
中は赤味がある半生。
ステーキだったりローストビーフという牛肉の塊は
毎度書いているが、我々日本人には焼くということにおいて
経験値が少なすぎる。
まあ、安いものでもないので、料理をする頻度も高くない。
私なども、焼きすぎはいけなかろうと、どうも火の入り方が
少ない傾向が強いのであろう。
食べている間に、血が皿に溜まってくることもある。
どうも、ベストな焼き具合がどこで、どのくらいの火加減で
どのくらいの表面の見た目で、中はどのくらい火が通っているのか、
などなど、勘がきかないのである。
さて、丼。
これは翌日になった。
肉はスライス。
水で晒した白髪ねぎ、おろしたホースラディッシュを
中央に。
酒で割ったしょうゆを、かけまわす。
ニキリといって、これを火にかけてアルコールを飛ばしたものを
にぎりに塗って出すのが江戸前鮨やで多いが、これは特に煮切っていない。
面倒だというのもあるが、別段、アルコールが入っていても問題はなかろう
ということである。
ご飯はちなみに、長粒(タイ香り)米。
長粒米にした意味は、余っているから早く食べねば、くらいだが
こういう和洋折衷の、汁かけご飯的メニューには合う。
味は、かなり、うまい。
煮切らなくても問題はないどころか、相手が肉なので
むしろよかったかもしれない。
わさびご飯などといって、わさびをご飯にかけて食べる
食べ方もあるくらい。ホースラディッシュ+しょうゆと
ご飯との相性もなかなかよい。
ローストビーフ本体もうまい。
いくらでも食べられる。
我ながら、珍しく上出来、で、ある。
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