断腸亭料理日記2016
5月18日(水)夜
久しぶりに金沢泊まりの北陸出張。
今日は3人。
お久しぶりの
金沢駅兼六園口そば、別院通りの[あかめ寿し]へ。
今日は3人。
6時少し前、駅を降りてTELを入れ、
空いているのを確認、直行。
入ると、座敷に一組でカウンターはまだ空席。
一番奥に。
ご主人が「久しぶりやね〜」。
「はい、お久しぶりです」。
昨年の3月以来。
なかなか泊まりの出張がなかったのである。
今日は3人なので、いろいろなものが食べられる。
だが、ここへきたら、まずはこれ。
かわはぎ刺しを食べねば。
先に頼んでしまう。
お通し。
いわしと枝豆を煮たもの。
濃いめの甘辛しょうゆ味。
きたきた。これがかわはぎ刺し、薄造り。
真ん中にあるのは皮などを湯通したもの。
肝に紅葉おろし。
ぽん酢しょうゆに肝を溶いて、刺身をつけて食べる。
まさに堪えられない。
活けのかわはぎでなければこれはできないという。
それから、品書きにあって、なんだかわからなかった
せんな、というもの。
ご主人に聞いてみると、わさびの葉とのこと。
わさびの葉のしょうゆ漬け。
東京などでもないわけではないが、
金沢ではポピュラーなもので、せんな、
と、いうようである。
ちょいとピリッとしており、加減が絶妙。
酒に合うこと、夥(おびただ)しい。
わさびは石川県でも白山わさびといって
白山山麓の名物のよう。
ここは鮨やであるが、煮物、焼物、揚げ物などなど、
加賀料理がたくさん。
どじょう蒲焼。
これもこのあたりの名物らしい。
おもしろい。
目打ちをし開いて串に巻きつけた、うなぎの倶利伽羅焼きのように
甘辛で蒲焼。
うまいが、まあ、珍味であろう。
次は、賀茂茄子の揚げ出し。
賀茂茄子なのでしっかりした食感。
出汁は色は薄いが甘めであろう。
これは加賀料理の特徴といってよろしかろう。
次は、蓮根饅頭。
椀ものであった。
えのきだけが入ったあんかけ。
小坂蓮根というらしい。
加賀野菜。
すりおろして、真薯のように揚げてある。
驚いた。蓮根だけかと思うと、中に海老、うなぎなどの
具が入っている。
表面がパリッと香ばしく仕上げられており、
これが絶妙な効果である。
さすが、こういう技が金沢割烹料理の
真価なのであろう。
煮物。
いいだこが品書きにあったので
聞いてみると、やはり子持ちのよう。
これはもらわねば。
たけのこと青味が添えられている。
こういうあしらいもそれらしい。
いいだこもこのあたりでよく獲れるらしい。
味は?。
いいだこ桜煮というのは私も作る。
この2月にも子持ちがあったので、作ってみた。
番茶で湯がく、茶ぶりというのをしてつゆに入れて蒸す。
これで香りがよくなり、柔らかくなる。
これはそこまではしていないかもしれぬ。
もう一品、肴。
ほたるいか、天ぷら。
TVで視たような気がしたので頼んでみた。
これは最近の流行りなのか、昔からあるのか。
しかしまあ、これも珍味の域を出ないかもしれない。
やっぱりほたるいかは、茹でたものか、
生がうまかろう。
つづく
金沢市本町1-9-15
076-263-9787
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