断腸亭料理日記2016
3月22日(火)夜
オフィス帰り、例によって吉池に寄る。
今日は魚ではなく、野菜あるいは、がんもどきなど豆腐系
と、思ってきた。
だが、しかし。ここまできたらせっかくなので、
魚売場ものぞいていこうかとまあ、いつもの行動に。
きてみると鰹半身のサクが半額。
初鰹「八丈島産」とある。
定価が980円であるが500円弱は安かろう。
それから天然ものの大きなぶりかま。
これも750円の半額。
鰤大根でもよいが、このまま塩焼でもうまそうである。
なんだか、値引き品ばかり買っているようだが、
やっぱり魅力ではある。
しかし、八丈島産初鰹。
それこそ元々の初鰹は、歌舞伎・落語の「髪結新三」
などにも出てくるが、端午の節句の日で旧暦の5月。
今ならば6月であるが、ご存知の通り早くなって、
もはや年が明けたら、鹿児島あたりから届くようになっている。
鰹というのは、基本私は魚やではあまり買わないことにしている。
やはり食べるのであれば、鮨やなどのプロの手を経たもの。
スーパーなどのものは、どうしても生ぐさい。
特に初鰹は瑞々しいフレッシュなうまさがポイントである。
実際のところ、子供の頃から鰹の刺身はよく食卓に並んでいたが、
どうも血なまぐさく、あまりうまいものとは思ってこなかった。
これがやはり、それなりのことろで食べればうまいものである
ということがわかってきたのである。
それにしても、八丈からとは。
空輸であろうか。
随分と売れ残っていた。まあハズレの可能性もあるが、
半額であれば、まあ買ってみるか、で、ある。
ぶりかまと鰹を購入。
さて。
予定通り、今度は吉池の地下にまわってみる。
豆腐売場。
がんもどきを煮ようかと思ったのだが、なんだか売り切れ。
油揚げでも焼こうか。
野菜売り場の方。
おお、この季節は、春の山菜か。
ふきのとう。
タラの芽。
タラの芽は、天ぷらでうまいが今日は面倒。
それからあさつき。
湯がいて酢味噌で、、。うまそうである。
子供の頃に食べた記憶があるのであるが、
ふきのとうの甘味噌で炒め煮にしたものを
思い出す。
あさつきとふきのとうだ。
帰宅。
山菜二つ。
初鰹。
ぶりかま。
鰹は切るだけであるが、やっぱり血合いは丁寧に取った方がよい。
家庭などではそのまま出すが、これが血生ぐさく感じる
大きな要因。
鮨やなどでは完全に切り取っている。
血合いを取って刺身に切る。
しょうがもおろす。
それからふきのとう。
ちょっと作り方を確認。
私は茹でていたような気がするが、
細かく切って、炒めた方が苦味は減るという。
まあ、苦いのがうまいのだが、ちょっとやってみようか。
洗って細かく切る。
これを少量の油で炒める。
ここに西京味噌、八丁味噌半々、砂糖、ちょっと味醂。
味見。
砂糖を強める。
砂糖の甘味が強いと苦味が緩和される、か。
OK。
油揚げは半分に切ってオーブントースターで焼くだけ。
もうこれでよいか。
あさつきとぶりかまは明日以降。
初鰹刺し。
油揚げ。
ふきのとう味噌。
初鰹。
ん!。
これは、うまいぞ。
気持ち水っぽい感じはあるが、生ぐささ、
血なまぐささもなく、よい初鰹、で、はないか。
あたり、で、ある。
油揚げは、鰹同様しょうがじょうゆで。
こんなものが、うまい、のである。
ふきのとう味噌。
まさしくこれが、春の味覚、で、ある。
にがみはだいぶ抑えられて、食べやすい。
甘いせいであろうろうか。
子供の頃も好きな惣菜であった。
こんなものが好きというのも、ちょいと
妙な子供であったか。
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