断腸亭料理日記2016
引き続き、今年の鳥越祭。
日曜日。
鳥越神社の宮神輿である、本社神輿の渡御。
祭期間中、こうして電柱や、時には路上にベタッと直に、貼られている。
祭はすべてに優先する。
道路というのは公共のものであることは
いうまでもない。
しかし、一年間に二日間、ほんのわずかの間だが、
車ではなく人、それも住人を優先する。
祭というのは、ハレの場。本来こういうもの、であろう。
素晴らしいではないか!。
さて、本社神輿。
当町内にくるまでは
予定を見るとまだ40分ほどある。
だが、前の町会には既に渡っている。
広いところ狭いところ
町によって担げる時間も違ってくるのである。
隣町まで行ってみる。
本社神輿、というのは長い行列を組んで渡御をしている。
手古舞(てこまい)のお嬢さん達。
天狗様。
氏子幹部の方々。
などなど。
いた。
隣町は永住町、で、ある。
(毎度書いているが、池波先生の育たれた町、である。)
毎年そうだが、ここは大人な感じ。
左衛門橋通りを渡る。
受け渡し場所までもういくらもないが、
時刻まではまだ30分ある。
そうとうゆっくり担ぐようである。
受け渡し場所で待とう。
こちらは準備万端。
左側、黒い足が見えると思うが、これがウマと呼ばれている
神輿を置く台。
当町の睦代表。
右側、路上に砂が盛られ、それを当町の鳶の面々が囲んでいる。
これは引き継ぎの神事の準備。
いよいよ、先頭。
手古舞のお嬢さん達。
天狗様。
一本歯の下駄。椅子に掛けて、ご休息中。
猿田彦というのが本当の名前のようである。
永住の担ぐ本社神輿がやってきた。
広い清洲橋通りが芋を洗うよう。
到着。
永住町の担ぎ手は後ろへはける。
引き継ぎの神事。
今度は七軒町の代表が台に乗って、
担ぎ手を招く。
先ほど列になった担ぎ手達が行儀よく、
それぞれ棒に取り付く。
拍子木の音で、神輿が上がる。
担ぎ始め。
清洲橋通りと春日通りの交差点を東へ。
[すき家]。
いつもの路麺[アヅマ]前。
こういう広い交差点で担ぎ手に
群衆も路上に広がる。
この解放感がよいのである。
郵便局前あたりで、一休み。
右側、群衆の遥か向こうに都バスが二台、
止められている。
TX新御徒町駅入口の細い通りに入る。
またまた人でギュウギュウ。
七軒町、終了。
お疲れ様でした。
二日間、梅雨の晴れ間。
なによりであった。
また来年。
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