断腸亭料理日記2016

ムール貝ワイン蒸し、まぐろあら煮

6月9日(木)夜

木曜日、夜。

8時近く、いつもよりちょっと遅い時刻、
オフィスからの帰り道、御徒町駅。

油揚げでも焼いて食べようか、と考えてきた。

吉池。

ん?!。

魚売り場はまだ開いている。

一応のぞいておこうか。

さすがに対面販売のコーナーは
もう片付けが終わっている。

パック詰めの方を見る。

ムール貝が半額。
200円ほど。

ワイン蒸しにしよう。
簡単でうまい。

2パック。

それから、、。

いつもあるのだが、まぐろのあら。
これも半額。

やっぱり200円ほど。

これは、酒としょうゆで煮る。

まぐろのあらは、刺身に切った残りで
まぐろを扱っているところであれば、スーパーなどにも
置いているところも少なくない。
血合いもある。しかし、軟骨や骨はあるが、
脂の多い部分も含まれている。

これがうまい、のである。
ポイントは、例によって煮すぎないこと。

ムール貝2パックとまぐろあら1パックを購入。

錦糸町行の都バスで帰宅。

ムール貝も、まぐろも簡単。

まぐろは一応、一度熱湯で霜降りにしようか。

薬缶で湯をわかす。

ムール貝は水洗い。

ムール貝には海藻のようなもやもとしたものが
付いている。
これを丹念に取る。

これ、なにかと思って調べてみると、
海藻ではなく、足糸(そくし)といって、
ムール貝自身から分泌されるたんぱく質などで
できているもの。岩などにくっつくためのもの
のようである。

まあ、取らなくとも問題はなさそうだが、
目障りなので、やっぱり取る。

フライパンに入れ、バターを落として点火。


おっと忘れていた。
にんにくも細かく切って、足す。

バターが溶けてきたら、白ワインを入れ、
ふたをする。
バターは有塩のものなので、塩も他の調味料もなし。

貝が開いたらOKであろう。


火を止めておく。

まぐろの方。

お湯が沸いたら、ざるに載せて、湯をかける。

が、あらの量が多く、もう少しのところで、
熱湯が足らなくなってしまった。

しょうがない。
かけたものも含めて、よく洗い鍋へ。
大量なので、平形の一番大きなもの。

しょうゆ、酒、水も少々。
ヒタヒタよりも少し低いくらい。

点火。


沸騰したら、アルミホイルで落としぶた。
弱火。

タイマーを5分に設定。

ムール貝を盛り付け。



タイマーが鳴る。


OK。

盛り付け。


ビールを開けて食べる。

ムール貝というのは、うまいもんである。
いくらでも食べられる。

我が国に取っては外来種ということなのだが、
うまければよいのか、というのも、疑問が出てくる、のか。
元来の生態系に取ってどうなのであろうか。

まぐろの方。

まぐろのあらは、甘辛で佃煮のように
煮てしまうのが普通かもしれぬ。
ただこうすると、食感はパサパサ。

つゆはしょうゆのかなり濃いめにし、短時間。
身はプリプリ。
先に書いたように、脂のあるところは
もちろん、血合いも十二分にうまい。

まぐろのあら。
安いが、みてくれはイマイチ。
だが、こうすれば、うまい肴になる。




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