断腸亭料理日記2016

上野・もつ焼き・カミヤ

8月2日(火)夜

今日は北陸出張であったが、早めに帰ってこれた。

上野、5時半。

まだ明るいこの時刻はよい。

久しぶりに、もつ焼きの[カミヤ]へ行ってみようか。
以前は味のある店で昭和通り沿い、キンコーズのある浅草通りの角から
少し北へ行ったところに長らくあったが、
再開発で東京メトロビルの裏で新規開店をしていた。
以前の店は常連率がかなり高く、入りにくさ120%であったが
新しくなってそうとうに緩和された。

[カミヤ]というもつ焼きやは人形町にもあって
おそらく人形町の方が本家で、聞いたわけではないので、
定かではないが、上野は暖簾分けのような
ものなのであろう。

兄ちゃんというのには、年はだいぶ上だが、
いい男のご主人と奥さんなのか、少し若めの
お姐さん、時たまそのお母さんらしき女性で
やっている。

6時前、半分開いたサッシの入口から店に入る。

テーブル三つほどと鍵の字のカウンター。
テーブル席は二つほど埋まっているが、
カウンターは右手端っこに一人。

左手の奥、焼いているお兄さんの前に座る。

透明の板が一枚あって直(じか)ではないが、
火の正面は、暑かった、、、、、か。
まあ、よい。

お姐さんが、呑み物は?、と聞く。

レモン、、、、。

レモンサワー?

はい。

サワーなのか、ハイなのか。

これ、いつも迷うのである。
店によって、呼び名が違う。
ここはどっちだったか、覚えてはいないのである。

それから一人前。

たれか塩か、決めて?。

ちょっと迷って、

じゃ、塩で。

実際には、今もこの店は、常連率が高いことは変わりがなく、
その方々は、一人前という頼み方はせずに、
好きなものを指定して頼んでいるが、私などは
面倒なので、いつもまとめて一人前にしてしまう。

レモンサワー。


喉が渇いているので、ガブガブと呑んでしまう。

真ん中の小皿は大根のお新香。
爪楊枝で刺してつまむ。

これがここのお通し。
比較的よく漬かった糠漬けで、これがまた、うまい。

今、ちゃんとした糠漬けというのは、なかなか売ってもいないし、
外でも食べられない。
貴重である。

目の前で、お兄さんが焼いている。

3本。


レバー二本とハツ。

レバーがばかうま。

続けて3本。どんどんくる。


もうどれがなにやら、わからない。

ガブガブ呑んだので、お姐さんが

お替り?

はい。

それから、うまいので、お新香。

お通しは食べきったので
お通しとは別に、頼むことができる。

すぐにまた、3本。


お新香にはきゅうりとにんじんも。

うまいもつ焼きと、うまいお新香と
レモンサワー。

なににも増して、幸せ、で、ある。

それ以上でもそれ以下でもない。
必要十分。

ここは、新しいメニューも、アイデア料理もいさぎよいくらいに
ない。
それがいいし、それでいい。

にこやかだが、無口な兄んちゃんのご主人が
焼く、もつ焼き。

食べ終わり、呑み終り、お勘定。

1,900円。

ご馳走様でした。

さて、ぶらぶら歩いて帰ろうか。




03-6672-4831
台東区東上野3-38-6 佐藤ビル 1F




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