断腸亭料理日記2014
7月6日(日)午後
今日から入谷の朝顔市、で、ある。
正確には今は主催者の入谷観光連盟は、
朝顔祭り、と、いっている。
ただやっぱり、昔から言っている朝顔市の方がしっくりとくる。
この朝顔市と浅草寺のほうずき市(7/9、10)はこの界隈の
初夏の風物詩であろう。
朝顔市は、毎年、七夕をはさんだ、
7月の6日、7日、8日の3日間。
日にちしばりなのでウイークエンドと決まっていないが、
今年は日、月、火。
(なん年か毎に、ウイークエンドにぶつかるのである。)
ニュースでもやっていたので、内儀(かみ)さんと行こうか、
と話していたのだが、気が付いたら昼すぎ。
まあ、あたり前なのだが、市(いち)自体は昼間でもやっているが、
朝顔なので、朝でなければ花はしぼんでしまう。
しぼんだ朝顔市というのはイマイチではある。
が、家で天気もよいので散歩がてらぶらぶらと歩いて行こうか。
アロハシャツに雪駄履きで、出る。
入谷といえば、
『おそれ入谷の鬼子母神』。
こんな江戸の地口(じくち)言葉を知っている人も、
もう少なくなったかもしれぬ。
いや、入谷というのはどの辺なのかをご存知でない方も
いるかもしれない。
日比谷線にはズバリ入谷という駅がある。
上野と三ノ輪の間。
JRだと鶯谷が最寄である。
現代の地図
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江戸の地図
昭和通りと言問通りの入谷交差点から、言問通り沿い
鶯谷駅方向に、鬼子母神様をはさんで、
金杉通りの交差点までが、市の範囲。
連休に入谷交差点角にあるラーメンや[麺処 晴(はる)]へいったが
まさにあそこが入口。
拙亭のある元浅草からは清洲橋通りを北上して、15分程度。
てくてく歩いてくると、合羽橋通りで、七夕にぶつかった。
(なぜだかウルトラマンのショーをやっていた。)
今、合羽橋通りというとタクシーの運ちゃんでも道具街の通りと
思うようだが本当はそうではない。
道具街の通りは本当は新堀という江戸からあった堀を
関東大震災後埋めたので、新堀通りという。
合羽橋はそこに架かっていた橋の名前で、合羽橋を通る通りが
合羽橋本通り、これが正しい。
この道の歴史は古く、江戸の頃、上野の山、寛永寺から将軍様が
浅草浅草寺へまわられる時の御成り道でもあった。
見てわかるとおり、上野の山から真っ直ぐ、東へ伸びている。
この合羽橋通りの七夕はこれも毎年やっているが、こちらは
土日に合わせて動かしている。(今年は7月4日(金)〜10日(木))
この七夕、特段の由緒はないのであろうが、地元の町会やお店、
会社などが店を出し、派手ではないが、まあ地元密着のイベント
という感じであろうか。
(道具街は道具街で秋、10月に道具街のおまつりをやっている。
パレードやら、道具街の安売りもあり、これもお勧め。)
ともあれ。
合羽橋通りの七夕をすぎて、さらに北上。
入谷の交差点到着。
なかなかな、人出、で、ある。
やはり、花はしぼんでいる。
写真を撮っても説明がなければ、わからないだろう。
鬼子母神様の入口。
境内に入るのに長蛇の列。
中に入ると紙製の朝顔とお札の縁起物を入手できる。
(これ。一昨年のもの。)
私はこの朝顔市で朝顔を買わない。
一度買ったことがあるのだが、お盆に旅行に出る時に
水をあげられなくなるのが忍びないのである。
その代わりに、せめてこの縁起物を持って
帰りたかったのだが、あきらめよう。
鶯谷駅方向へ歩く。
朝顔を売っている屋台は、言問通りの南側だけ。
北側は、普通のお祭りに出る屋台だけ。
これは、朝顔に日があたらないように北向きがよいから
なのであろう。
家の近所の浅草通りの仏壇やや、神田神保町の本やがみな、
通りの南側にあるのと同じ。
西側の端まできて、今度は朝顔でない屋台のある北側を歩く。
ビールと焼きそば?。
いや、たいしてうまくもなく、割高なものはやめよう。
知らないところでもなし、どこかへ入った方が賢かろう。
が、さて。
ここだと、どこか。
お!そうだ。
カツカレー発祥の、河金!。
つづく
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