断腸亭料理日記2014

浅草・イタリア料理・

カリッシマ

2月9日(日)夜

さて、日曜日。

今週は内儀(かみ)さんの希望で、浅草のイタリアン、
[カリッシマ(Carissima)]、というところ。

昨日の「アド街」で取り上げられていたのと、
今年から「ミシュラン」の星付きではなく、ビブグルマンという
リーズナブル(5000円以下)なグレードができたがそれに載っている店。

私は随分以前に、シェフは同じで別の名前であった
この店の前身の頃であろうか、にランチに入った記憶がある。

夕方、TELをしてみると、予約OK。
TV放映の翌日なので混んでいるのか思えば
雪の翌日だからか。

タクシーで行こうかと、春日通りで待つが、まるで通らない。
雪で、営業をしている数も少ないのか。

諦めて歩く。

まあ、歩いても10分、15分なのではある。

雪は溶け始めているが、歩道などにもまだまだ残っている。

場所は雷門の向かってすぐ左。

が、見つけられない。
浅草のこのあたり、むろんよく歩いており、
よく行くところでも、夜などは迷ってしまう。
どの角もよく似ているのである。

予約の時刻には遅れてしまったが、どうにか到着。

店に入る。
比較的、広い。アンダーな照明。
分煙になっているようで、店の奥のテーブルに案内される。

シェフと女性(奥様?)二人でやられているよう。

夜はコースではなく、すべてアラカルトとのこと。

前菜から一人一皿ずつ頼むと、量が多すぎる
とのことで、前菜二皿、パスタ一皿、メイン一皿、
を相談しながら。

前菜は、バーニャカウダーと白子パン粉焼き。
この前、金沢でうまい白子を食べたが、これはどうか。

パスタはここの看板、手打ちのパスタで、鴨のラグーのもの。
ラグー(ragu)とはイタリア語だが挽肉の煮込みのこと。

メインは内儀(かみ)さんの好物、ラムのグリル。
付け合わせも別にオーダーするようで、
茴香(ういきょう、フェネル)のソテー。

一杯目は、ここでもやっぱりビール。

パン。


パンは温かい。
イタリアのもののようだが、白い袋に入った市販のグリシーニも
ある。イタリアの普通のレストランでは皆こうであった。

バーニャカウダーから。


レッドキャベツ、チコリ、芽キャベツ、カリフラワー、
パープルスティックというらしいが紫色のにんじん、
赤かぶ、、など。
茹でたもの、生のもの、いろいろ。

バーニャカウダーというのは、にんにく、アンチョビなどを
オリーブオイルでソースにしたもので、これが温められて
出される。野菜をこの温かいオイルにつけて食べるのだが、
寒い時にはよいものである。

白子のパン粉焼き。


これは、これは。

パン粉がサックリ。熱い白子が絶妙。
べら棒にうまい。

こういう日本の食材を使ったイタリアンは
日本(東京?)のイタリアンでなければ食べられなかろう。

やはり白子もよいものなのであろう。

白子をこのように仕立てられる技も流石なもの。

ビールから白のグラスワインに替える。

パスタ。


名前は忘れてしまったが、5cmほどでちょっとねじった形の
手打ちのパスタ、トマト鴨のラグー。

これもうまい。

ラムのグリル。


フェネル。


ラムは取り分けてあるので二本で一人前。

味付けも塩胡椒だけ、かもしれない。
添えられているのもレモンのみで、まわりに
散らされているのはオリーブオイル。

とてもシンプルだが、うまい。

フェネルというのは、実はスパイス(茴香になると漢方の
胃薬など)に使うが、その根本の玉ねぎのような部分。

プリプリとした食感、玉ねぎほどの辛みはない。
(フェネルは玉ねぎの仲間かと思ったら芹(せり)の仲間らしい。)

うまかった。

これで終了。

ご馳走様でした。

勘定はビールにワイン二杯ずつで、二人で
12000円ほど。

ミシュランのビブグルマンというが、特別安くはない。

看板になっているだけあって、手打ちのパスタは
うまかったし、前菜の白子は絶品であった。

また来よう。





carissima



台東区浅草1-18-4 伊藤ビル1階
03-5826-0678



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