断腸亭料理日記2013
9月28日(金)夜
泊まりの出張などあり、ストレスフルな一週間であった。
夕方からなにを食べようか考えていたのだが、
思い付いたのは、ステーキ。
それも特大の。
思いっきりジャンクなものをドカッと食べたい、のである。
家の近所の[ハナマサ]には、安い特大ステーキ肉が
いつもある。
この特大ステーキに、ポテト山盛り。
頻繁にはやめた方がよかろうが、まあ、たまにならば
神も許してくれるであろう。
新御徒町で降りて、スタスタと歩いて小島町交番の手前の
[ハナマサ]までくる。
店に入って牛肉売場。
ステーキ用の肉もなん種類かあるが、
このうちの、肩ロース、米国産ブラックアンガスビーフと
書かれているもの。
一枚が、500g程度で6〜700円。
100gあたり、百数十円。
絶対値としては安くないが、他の牛ステーキ用と比べれば
格段に安い。
これと、おそらく冷凍のストックがまだあるはずだが、
買い置きの意味もあり、冷凍のポテトも一袋購入。
アンガスビーフというのは、ステーキ用とすれば、
アメリカで最もポピュラーな種類のよう。
アメリカのステーキ肉というと、堅い、筋が多い、というイメージが
強いと思われるが、意外にこの肉はそんなこともない。
アメリカでもアンガスビーフは最も柔らかいものとして知られている
ようである。
私も[ハマナサ]で買ってなん回もこの肉を食べているが、
思いのほか、うまい。
帰宅。
まずは揚げ鍋に、油を用意。
ストックの油が少なかったので、新しい油も追加。
予熱。
冷凍庫から冷凍のポテトを出す。
ポテトは細長く切ったもの。
これもあまり頻繁には食べないのだが、冷凍庫には
ストックしてある。
冷凍庫のものは、やはり残りわずかだが、
今日一回分くらいはありそう。
買ってきたものは代わりに冷凍庫へ入れる。
菜箸を入れ、油温をはかる。
細かい泡が出てくるまで、待つ。
OK。
凍ったままのポテトを投入。
すると、凍っているので予想通り、油が沸騰。
おそろしい量の泡が噴出してくる。
安全のため、火をとめ、おさまるのを待つ
ふう。なんとかあふれずにおさまった。
再点火。
狐色まで揚げて、もう一回。
OK。
塩をまぶしておく。
よし。
ステーキを焼く。
特別なソースは作らない。
シンプルに塩胡椒のみ。あとは粒マスタードで食べる。
両面、塩胡椒。胡椒は電動ミルで粒の黒胡椒を挽きながらまぶす。
フライパンの加熱。
熱くなったら、バターではなく、マーガリンを敷く。
多少でもカロリーが低かろうという配慮ではある。
ステーキ肉を投入。
フライパンに目一杯の面積である。
強火で片面軽く焦げ目が入るまで焼く。
OK。
ひっくり返して、もう片面。
こちらはちょっと弱火にし、やはり焦げ目の付くまで。
ミディアムよりは気持ち強めの仕上がりを目指す。
この肉は、大きいので食べるのに時間がかかる。
食べているうちに冷めてくるので、レアだとちょっとイマイチ。
OK、焼き上がり。
大きな皿に肉とポテト山盛り。
ケチャップも添える。
マスタードも忘れてはいけない。
どうであろう。
皿の直径が30cm程度はある。
草鞋のような、なんという形容詞もあるが、それ以上である。
ビールを抜いて、食べる。
先に書いたように、赤身であるが、意外に柔らかい。
脂身も適度にあって、これもうまい。
かわったソースを作るよりも、塩胡椒とマスタードで十分。
ステーキ肉にはマスタードが定番だが、この肉には酸味の強いマスタードが
よく合っている。
さすがにこれだけデカイと、腹一杯。
うまかった。
満足、満足。
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