断腸亭料理日記2013
6月16日(日)第一食
ご覧になった方もあろうか。
今週のTBS「チューボーですよ!」。
表題の宮崎県のご当地グルメ「チキン南蛮」で、あった。
土曜深夜、これを視て、やはり、食べたくなった。
今、鶏肉も切れているし、タルタルソースだけでも
作ろうか、と、考えた。
12時頃から玉子をゆで始める。
ゆで玉子。
私これ、苦手、というほどでもないが、
ちょっとした鬼門。
固ゆでだと、10分弱。
時間をテキトウにできないのが、鬼門なのかもしれない。
小鍋に湯を沸かし、沸騰したら生玉子を入れる。
ちょっと多めに、3個。
一度火をとめ、お玉にのせて、割れないように、そ〜ぉっと。
再点火。
ふたをする。
調理用のタイマーをかける。
1分ほどして、ふたを開けて、様子をみてみる。
あれま、一つに、ひびが入っている。
中火であったが、火が強かったか。
弱火にする。
さらに1〜2分後、もう一度、様子をみる。
ひびが入ったものは、白身が流れ出すこともなく、
一応、落ち着いているよう。
大丈夫、で、あろう。
なんとなく心配なので、9分で火をとめ、そのまま
1分ほど予熱で置く。
今度は急冷。
急冷した方が、殻が向きやすい、んだっけ?!。
内儀(かみ)さんはゆで玉子は得意にしているので
聞こうと思ったのだが、既に寝ている。
鍋の水をあけ、なん度か水を替え、再度水を張り、
保冷剤を三つ四つ突っ込んで、冷やす。
15分程度冷やして、皮をむく。
トントン、と、流し台の角にぶつけて、むく。
ん!。
きれいにむけた。
やはり急冷でよかった!?。
ボールの中で、ゆで玉子を潰す。
俎板の上でやればよいのだが、無精をしてボールに玉子を入れたまま、
包丁の刃を入れて細かくする。
玉ねぎ、半分をみじん切り。
みじん切りを加えて、マヨネーズ。
これでOK。チキン南蛮のタルタルソースには、ピクルスは入れないか。
塩胡椒。
味見。
ちょっと、酸味が足らず、多少堅めなので、酢とサラダ油を加える。
OK。
タルタルソースを肴に呑む。
これ、よくやるのだが、うまいもんである。
就寝。
翌日。
昼前、ハナマサへ鶏肉を買いに行く。
もも肉2kg、ストック用に大袋のものを買う。
使うのは二枚。
あとは一枚ずつラップをして冷凍庫へ。
一口に切り、厚い部分には
火が通りやすいように包丁を入れ、開いておく。
揚げ油を用意、予熱をしておく。
私も今回初めて知ったが、チキン南蛮の衣は全卵。
二個分を割りほぐしておく。
薄力粉をまぶし、玉子をくぐらせて、そのまま揚げる。
玉子は焦げやすいので、油温は低めとのこと。狐色になるまで。
これは別段難しいことはないだろう。
ただ、あまり油温が低すぎ、時間がかかると、肉が堅くなると思われる。
それで揚げ色を見ながら揚げ上がりにかけて、油温を上げてみた。
揚げながら甘酢を作る。
鍋にしょうゆと酢、砂糖、一度煮立てて置いておく。
二枚分、揚げ終った。
甘酢の鍋に入れて、皿に盛る。
付け合せにキャベツでもあればよかったが、今日はなし。
昨夜作ったタルタルソースをかける。
ビールを抜いて食べる。
こういうものは誰がどう作っても、まずいものはできなかろう。
衣を全卵にすると、どういう効果があるのか。
カラッと揚げても、甘酢をかけてしまうので、あまり
関係はないような気もする。
チキン南蛮というのが、どこのものもそうなのか、わからぬが、
甘酢をかけるのが本当だ、というのも知らなかった。
ただの鶏からのタルタルソースがけでもよいが
甘酢がけにした方が、うまい。
数年前にモルディブのフォーシーズンズにいった時に
この、宮崎のご当地グルメ、チキン南蛮があったのには、驚いた。
世界中に広まっているとは思えないが、チキン南蛮というのは
不思議な食い物である。
日本食のようでもあるが、中国人、東南アジア人、
あるいは欧米人でも受け入れられる味、ではあろう。
むろん、日本人では嫌いという人は少ないはず。
世界へ羽ばたけ、チキン南蛮?。
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