断腸亭料理日記2012

おからと鰹

9月11日(火)夜

さて。

火曜日、夜。

8時頃、オフィスを出て、例によって、駅に向かいながら、
今日はなにを食べようか、考える。

夏以来、少しウエストがきつくなっているので、
カロリーの低そうなもの?。

こんにゃく?、豆腐?。

!、そうだ。
おからを煮ようか。

意外に、おからの煮たのは、好きなのである。

駅のそばのスーパーに寄る。

今、どこにでもある、というわけでもないが、
パック入りのおからが売られている。

豆腐売り場に、あった。

それから、野菜売り場で、枝豆。
枝豆も安くなっている。

ちょっと、魚売り場へもまわってみる。

鰹のサクが、安い。
戻り、と、書いてある。
もうそんな時期か。

今年は初鰹もうまかったが、どうであろうか、
買ってみようか。

脂のありそうな、腹の身を選ぶ。

帰宅。

鰹は切るだけなので、あとで。

枝豆は濃い塩水で茹でる。

枝豆というのは塩が染み込みにくく、本当であれば、
できるだけ長く塩水に漬けてから茹でた方がよい、
のであるが、今日は時間がないので、すぐ。

おから。袋を開ける。
おから、というのは、煮る時に水分を入れるので、
量が増える。

今までなん回も、大量に作りすぎてしまって、
失敗している。

袋の半分を鍋にあける。

おからと一緒に煮るのは、なんでもよいのであろう。
よくあるのは、煮た大豆、あるいは、ひじき、などか。

私が好きなのは、ねぎ。

五分(1.5cm)にザクザクと切る。

鍋に点火。ごま油を入れて、軽く炒める。
やはり、油っ気は少しあった方がうまいであろう。

ここに水を少し、酒、しょうゆ、砂糖。

おからというのは、味付けがむずかしい。

出汁などを利かせて、上品にしても、
まあ、あまりうまくはない。

濃いめ。

それも、今日は、ちょっと砂糖を多めにし、
あまめ方向を目指してみる。

私の作る煮物は、東京下町系なので、
基本、あまさは押さえて、しょうゆが強め。

おからの場合も、今までこれでやっていたのだが、
どうも違うような気がしていた。

あま味を強めにした方が、おからには合っているのでは、
と、思い付いたのである。

煮立ったら、ねぎを入れる。

ねぎに火を通し、つゆがなくなるまで、
焦げ付かないように、かき混ぜながら、水分を飛ばす。

これも今までおからを煮てきて気が付いていたのだが、
自分で作ると、水分を飛ばし切らないで、煮るのを
やめていた。
おからの煮たのは、水分が少なめの方が、よいようである。

もちろん、最初に入れる水もできるだけ
少なめの方がよい。

水分少な目で、味はあまめ。
これがおからを煮る時のポイントのように、思う。

OK。
つゆがなくなった。

鰹は切るだけ。

薬味は、脂ののった落ち鰹ならば、練り辛子なのだが
一応、生姜もおろしておく。

おから。


鰹、枝豆も。


ビールを開けて食べる。

おからもよい味になった。

不思議と、ねぎというのは、おからとよく合い、
うまい。

鰹。

これはびっくり。

そうとうに、脂がのっている。
辛子がちょうどよい。

この秋は、秋刀魚はあまり獲れていない、
とも、いうが、鰹はなかなかよいのかもしれぬ。

枝豆も安くてうまい。

まだまだ、暑い日が続いているが、食いものの方は、
秋になっているようである。

 


 


断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 |

2009 12月 | 2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 |

2010 7月 | 2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2010 12月 |2011 1月 |

2011 2月 | 2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月

2011 9月 | 2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 |

2012 4月 | 2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 |


BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2012