断腸亭料理日記2012
12月23日(日)、24日(月)
引き続き、箱根。
強羅のそばや、喜楽荘からもどり、
引き続き、年賀状書き。
風呂に入って、夕飯。
こと、食事について、連泊をする客は、宿にとって、
とても面倒な存在なのであろう。
基本、ほとんどの人が一泊。
と、いうことは、メニューは大方は月ごとに毎日固定。
(むろん、仕入れの状況で細かいところは違ってこようが。)
しかし、連泊をする者にまさか、同じものを出すわけにはいかない。
まず、こんな感じ。
びっくり。
左上の鍋、これ、見た通り、鮑(あわび)。
丸のまま、一つ。
ふたをして、蒸し焼きにする。
そして、仲居さん情報では、食べたら、鍋はもう一つあります、とのこと。
ほう。さらにびっくり。
真ん中、左の小鉢は、湯葉。
蟹ののったあんかけ。
その右が子持ち鮎であろうか、甘辛い昆布巻き。
その上、鴨肉燻製。
右、お造り。
左の白身が、金目。
いかにまぐろ。
金目がなかなかなもの。
口に入れると、とろけるよう。
地のもの、ではなかろうか。
蒸し焼きの鮑。
むろん、生でも食べられるであろう。
適当ところで、ナイフを入れて、食べる。
柔らかくて、ばかうま。
丸のままの鮑をこんな風にして食べたのは、正直
生まれて初めて、かもしれない。
鮨やなどでも生だったり、蒸し鮑だったりするが、
薄く切ったもの。
それでも十分にうまいのだが、丸のままを、大きく切って、
ばくばく食う、なんというのは、比べれば、
とってももったいないような気もする。
鍋、二回戦。
なにが出てくるのかと思っていたら、牛鍋。
甘辛のつゆに白菜、玉ねぎなどの野菜。
う〜ん。
手のかかり具合ではなく、素材で勝負にきたか。
細かいことはいうまい。
揚げ物。
ふぐであろうか、から揚げ。
鍋が煮えた。
まあ、これは見た通り。
煮物。
煮魚は、金目。
これも、うまい。
昨日の夕飯と比べていただければわかると思うが、
明らかに方向性が違っている。
(難しいものである。)
さて。
二日目の朝飯。
いつもそうだが、二日目は湯豆腐はなし。
かわりということもなかろうが、中央、揚げ出し豆腐。
干物は鯵からえぼ鯛に。
オムレツ、ウインナー、ポテトサラダ、生野菜。
ひじきの煮もの、まぐろ中落ち、蒲鉾、わさび漬け、
焼いた辛子明太子、昆布佃煮、お新香。
昨日とかわらず、うまい朝飯、で、ある。
食べ終わり、最後のひとっ風呂。
着替えて、部屋で勘定。
10時、仲居さん、女将の見送りを受けて、出立。
いつもそうだが、仲居さんは外まで出て、国道一号線の往来の車を止めて、
我々の車を出してくれる。
お世話になりました。
おかげさまで、よいクリスマス休暇になりました。
また来年ですね。
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