断腸亭料理日記2011
5月14日(土)朝
さて。
土曜日。
この日記も、連休明け、一気に一週間がすぎてしまった。
休みボケなどありえないくらい、ギッチリ詰まっていた、
と、いうことではある。
ともあれ、一先ず、そんな一週間も終わったわけであるが、
この土日は、来週に迫った『講座』の最終準備をしなくてはいけない。
で、朝飯。
昨夜、ストレスからか、冷蔵庫にあったものを
バクバクと食い、焼酎なんぞを随分と呑んで、寝てしまった。
比較的、早く起きたのだが、そのドカ食いのお陰で、と、いうべきか、
あまり腹が減っていない。
まあ、こんな時には、無理をして食べることも
なかろう。
『講座』の資料の準備は連休中に、ほぼ、おえていたのだが、
その、最終の見直しなどをする。
作業をしながらも、なにを食べようか、考える。
今日、思い付いたのは、カレーうどん。
(昨日配信分の、インドカレーとくっついているが、
実際は、1週間の時間差があるのだが。)
うまいものではある。
カレーうどんというのは、今は、専門のチェーンのような
店も東京にはあり、特に女性などには、定番の人気メニュー
に、なりつつあるように思う。
元来、東京では、むろんのこと、うどんではなく、
蕎麦で、従って、今もそうだが、蕎麦やのメニューではある。
東京のカレー蕎麦は、それなりにうまい、のではあるが、
一般には、まあ“それなり”の域を出ない。
カレーうどん、となると、うまいところは、
実は、決まっている。
どこかといえば、名古屋、で、ある。
私は、過去、名古屋に数年単身赴任をしていたことがあるのだが
この時、名古屋のカレーうどんのうまさに、気が付いた、
のである。
名古屋で有名な店もあるようだが、一般に、
名古屋のうどんやの、カレーうどんのレベルは、
東京なんぞ、およびもつかぬくらいに、高い。
あちらの人々は、こってり系が大好き、
ということであるかも知れぬが、不思議と、
カレーうどんはどこでもうまい、のである。
そういう意味で、私は、名古屋へいって、
カレーうどんのうまさというものに、気付いた、
のである。
それで、自作をするようになった。
元のレシピやはり、チューボーですよ!、
で、あったか。
まずは、肉。
冷凍庫を見ると、鶏肉はあるが、
豚も牛もない。
東京のものであれば、鶏でもよいかも知れぬが、
名古屋系を目指すのであれば、牛。
いや、せめても、豚。
起きてきた内儀(かみ)さんにハナマサまで
買いにやる。
内儀さんは、買い置きも考えてか、牛と豚、
両方買ってきた。
で、使うのは、牛に。
出汁を取る。
鍋いっぱい、鰹削り節で、濃い目に。
次に、ルー。
これは、ベシャメルソースの要領。
小麦粉60gを量って、テフロンのフライパンに。
さらに、カレー粉、やはりS&B赤缶を加え、軽く炒める。
ここにラードを入れ、炒める。
ラードの量は適当、だが、小麦粉と合わせて、
団子よりも、ゆるくなるくらい。
(ハナマサでもらってきた牛脂も一塊、入れる。)
炒め始めて、、、、?。
今日は妙に、ダマ、に、なる。
今までは、こんなことはなかったように思われる。
なぜであろうか。
わからぬが、ダマがなくなるように、つぶしながら、
炒める。
だいぶ時間はかかったが、なんとか、サラサラまで、
たどり着いた。
これは一先ず、このまま置いておく。
次に、先ほど取った鰹出汁。
これを漉して、桃屋のつゆ、牛肉(細切れ)、
それから、長ねぎを3cm、さらに縦に半分に切って
入れる。
東京だと、ねぎは、玉ねぎで、私もいつもは
玉ねぎを使うが、今日は、玉ねぎが切れており、
長ねぎ。名古屋では、長ねぎを使っていた記憶があり、
長ねぎでもなんら問題はない。
煮立てて、火を通し、この、具は残し、つゆだけを
フライパンのルーに合わせていく。
同時進行で、鍋に湯を沸かし、乾麺のうどんを
茹でる。
なんとなく、わるい予感がしたのだが、
ダマダマになっていく、、、。
これは、駄目だ。
リカバーのため、ミキサーを用意。
念入りに回す。
OK。
ダマは、なくなった。
鍋に戻し、味見。
OK。
と、ミキサーを回しているうちに、
うどんは、茹ってしまっていたので、先に、
水に放しておいた。
うどんを、噛んでみると、まあ、大丈夫そう。
ざるにあげたうどんに、ポットの湯を通し、カレーの汁を温め、
どんぶりに盛り付け。
食べる。
うまくできたぞ。
このポイントは、ラードを使うことと、
自分で小麦粉を炒めて、ベシャメルを作るところであろうか。
ラードを使うことによって、そうとうに、
こってり、になるし、風味もよくなる。
うまい、うまい。
カレーうどん、なにより、こってりが、
うまさ、で、ある。
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