断腸亭料理日記2011
地震・津波の被害に遭われた方々に、
心からのお見舞いを申し上げます。
11日の金曜日の3時前であったか。
私は、横浜郊外の事業所で会議をしていたのだが、
生まれて初めての大きな地震であった。
揺れ始めた当初は、高をくくっていたが、
揺れが長く、大きくなり、「震度5です避難してください」という
地震用の自動音声でたまらず、会議をしていたテーブルの下に
もぐることになった。
その後は、首都圏近郊の皆さんはご存知の通り。
JRも私鉄も、すべての鉄道が止まり、足止め。
この時、我々の会議に出るために福島の事業所の
トップがきていたのだが、連絡も取れず、心配で、
ここの自動車を借りて、出て行った。
暗くなってくると、こちらの事業所は電気はついているが、
近隣は真っ暗で停電のよう。
鉄道の復旧はまだであろうか。
8時、事業所の食堂で、残っていた係の方が
おにぎりを握ってくれて、一人に2個ずつと
温かい味噌汁が配給になる。
事業所のTVを視ながら、ほぼ、ここへ泊ることに
なりそうだ、と、あきらめる。
津波の押し寄せてくる状況のヘリコプター画像なども
視ているのだが、そうとうなことが起きている、
ようである。
事業所に備蓄してあった、毛布と、朝ご飯用の
カンパンなど、非常食料が配給される。
9時頃であったろうか。
JRは早々にこの日のうちの運転再開をあきらめる旨、
発表。
帰れないのは、皆一緒。
少し前から、帰宅難民、という言葉が出てきはじめ、
徐々に首都圏の自治体も準備を始めていたところであったが、
現実のものとはなろうとは。
あれ?地下鉄などから、徐々に動き始めている
路線も出始めた。
JRが今いる場所の最寄なのだが、
私鉄、東急が動き始めれば、なんとか帰れる。
あきらめて、腰を据えている人もあるが、
帰れるのであれば、やはり、自分の家がよい。
11時頃、東急運転再開。
残っている皆さんには申し訳ないが、
駅まで車に乗せてもらい、田園都市線、半蔵門線、
大江戸線のルートで、帰宅したのは、1時過ぎ。
携帯電話はもちろん、メールもつながりにくい。
首都圏などは、幸い大きな被害は少なかったが、
それでも、大混乱である。
聞けば、5時間、6時間、果ては、8時間かかって、
家に帰った人もいたようだし、駅構内などで
新聞をかぶって、寝ている人もいた。
コンビニの食べ物は売り切れ、等々。
首都圏直下の地震だったらどうなるのか。
まったく、心底恐ろしい。
温かい食べ物がないだけで、
どれだけ不安になるものか。
押っ取り刀で帰って行ったトップをはじめ、
福島の事業所と、社員、家族の皆さん、自宅なども
とても心配である。(ある程度得ている情報だと、
家が流された、という方もあるよう。)
今回の地震・津波で、亡くなられた方へ
重ねてお悔みを申し上げます。
また、不自由で、不安な避難生活を強いられている
皆様には、心からのお見舞いを申し上げます。
そして、福島はこれ以上状況がわるくならないことを
祈るしか、ない、のか。
救援の手は少しずつは届くかと思います。
日本国民挙げて、応援しています。
負けないで、がんばりましょう。
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